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SDGsと関わりの深い、沖縄21世紀ビジョンとは?〜多様な能力を発揮し、未来を拓く島を目指すため〜

国際社会共通の目標である「SDGs」は皆さんご存知かと思います。


しかし、そのSDGsと関わりの深い「沖縄21世紀ビジョン」のことをまだ知らない方は多いのではないでしょうか。


今回は、沖縄県が独自で取り組んでいる「沖縄21世紀ビジョン」について詳しくご紹介します。


 

SDGsとは?


まず沖縄21世紀ビジョンをご紹介する前に、SDGsもまだ深く理解していないという方のためにSDGsが何なのかというのをご説明します。


SDGsとは「Sustainable Development Goals website」の略称であり、日本語では持続可能な開発目標という意味です。


2015年に行われた国連サミットで、2030年までに世界中のみんなで協力してより良い社会を作りましょうと定められた目標です。


そのSDGsは17のグローバル目標と169のターゲットで構成されており、「誰も置き去りにしない(no one will be left behind)」という基本理念を掲げています。


SDGsの17の目標や169のターゲットについて別記事で詳しくまとめましたので、他に気になる目標がある方はこちらからご覧ください。



 

沖縄21世紀ビジョンとは?


沖縄21世紀ビジョンとは、沖縄県が県民と共に2030年にどのような沖縄になっていたいかの構想を描き、その実現に向けた取り組みや役割などが掲げられている目標です。


実はこの沖縄21世紀ビジョンで掲げられている目標は、SDGsで解決すべき社会課題と紐づいている目標が多くあります。


また、沖縄21世紀ビジョンでは下記の基本理念が立てられています。


沖縄21世紀ビジョンの基本理念
21世紀に求められる人権尊重と共生の精神を基に、“時代を切り拓き、世界と交流し、ともに支え合う平和で豊かな「美ら島」おきなわ”を創造する。

沖縄21世紀ビション 沖縄21世紀ビジョンの基本理念 より


今回のブログでは、沖縄の将来像5つのなかでも、将来像5の多様な能力を発揮し、未来を拓く島になるための目標について詳しくご紹介します。将来像1将来像2将来像3将来像4については別の記事でまとめているので、そちらをご覧ください。




 

多様な能力を発揮し、未来を拓く島へ


沖縄21世紀ビジョンでは、2030年までに沖縄のあるべき姿として大きく5つの将来像を掲げています。


今回はそのうちの将来像5の多様な能力を発揮し、未来を拓く島の具体的な目標などをご紹介します。


沖縄21世紀ビジョンでは、将来像5を達成するために3つの目標を掲げております。それがこちらです。

①人間形成を重視する教育 ②個性を育む教育 ③沖縄の活力を生む人材の育成

しかし、この目標を達成する上で、道徳心・教養・自立心と誇りをもった人間を形成するにはどうするべきか、家庭教育・学校教育・地域社会での教育はどうあるべきか、時代のニーズに対応した人材は、どう育てていくのかなどの疑問点が上がっています。


その疑問点を解決するために、たてられた具体策がこちらです。



人権尊重と共生

  • 人権を尊重し、助け合い、支え合える心豊かな社会をめざし、家庭や学校、地域が恊働・参画によって沖縄らしい個性をもった人づくりを推進します。

  • 沖縄県民全員が公平に教育機会が享受できる環境を整備します。



グローバルな教育先進地域づくり

  • 県民のニーズに応じた教育の機会を提供し、児童生徒の学力向上、豊かな心と健やかな体の育成に取り組みます。

  • 理解力、判断力、人間力などを重視し、「国際性」と「個性」を伸ばす教育システムを拡充します。



「海邦養秀」の拠点形成

  • 個性のある多様な地域資源を活かし、農林水産業や製造業、建設業、医療・福祉・介護などの地域産業と地域社会を支える専門人材の育成を強化します。

  • 県内の知的資源やアジアとのネットワークなどを活用し、沖縄の基幹産業やこれからの有望産業を担う「産業人材」、地域社会づくりをリードする「地域リーダー人材」を育てます。


学校や家庭だけでなく、地域で協力しながら子供たちを育てていくことや、地域資源を活かした人材の育成や環境を駆使したネットワークの強化など、これからを担う子供達が個性を伸ばしやすいような環境にしていくという想いが伝わります。




 

まとめ


今回のブログでは、沖縄21世紀ビジョンで掲げられている将来像5の多様な能力を発揮し、未来を拓く島になるための具体策についてご紹介しました。


この将来像を達成するためには、大きく3つの目標があります。

①人間形成を重視する教育
②個性を育む教育
③沖縄の活力を生む人材の育成

これらの目標を達成するためにも、沖縄の子供達がのびのびと個性を伸ばせるよう、親や学校だけでなく地域で育てていくような目標や、沖縄の素晴らしい環境を活かしたネットワークの活用、専門人材の輩出に力をいく目標が立てられています。

 

最後に


弊社では、より良い未来をつくるために、次世代を創る子ども達、そして企業へ「SDGs」を理解してもらい、社会課題をどう解決するかを考えるワークショップを行なっています。



親子でSDGsワークショップ


SDGsやSDGs17の目標を子ども達にも分かりやすく説明した上で「2030年、幸せな社会とは何か?」という問いを考えてもらいます。


その後、自分たちが求める幸せな世界はSDGs17の目標のどれに当てはまるか、またそれを実現させるには今現在どのような課題があるのか、それをどう解決するかまでを考えてもらい、最後には発表をしてもらいます。


このように今起こっている課題に対して、自分だったらどのように解決するかを考えてもらうことで、課題を「自分ごと」にし、行動を促すワークショップとなっています。


2019年1月に行なったSDGsワークショップでは、子ども達の他に保護者も混ざって2030年の幸せな世界について議論していました。


このようにFROGSでは、子どもと大人が混ざってワークショップを行う研修もご用意しております。


また、その様子を沖縄県地元紙の琉球新報さんがまとめてくださったのでぜひ、こちらからご覧ください。



企業向けSDGsで地球救済ワークショップ


グループワークを通してSDGsとは何か、課題解決のためにどんなアクションができるかを議論するワークショップです。


SDGs169のターゲットや、沖縄21世紀ビジョンを題材に、ロールプレイング要素を取り入れているので、会社でSDGsに取り組む意義を浸透させたい、共通認識を取りたいという企業、これからSDGs関連の取り組みを実施検討している企業におすすめです。


弊社のSDGsワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。



参考

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