世界中にある、社会課題を解決するために2015年に国連で採択された「SDGs」をご存知でしょうか。
最近では、SDGsを知らないという人の方がすくないかもしれません。
今回は、SDGsで掲げられている17の目標を達成するために、沖縄県が行っている取り組みを詳しくご紹介します!
沖縄県がSDGsを達成するために
皆さんは、沖縄県が「沖縄21世紀ビジョン」という目標を掲げているのをご存知でしょうか。
沖縄21世紀ビジョンとは、沖縄県が県民とともに構成した、2030年のあるべき沖縄の姿を達成するための目標です。
この沖縄21世紀ビジョンの目標にはSDGs17の目標と非常に関わりのある目標が立てられています。
希望と活力にあふれる豊かな島へ
今回のブログでは、沖縄の将来像5つの目標のなかでも、将来像3の「希望と活力にあふれる豊かな島」をご紹介します。
沖縄21世紀ビジョンでは「希望と活力にあふれる豊かな島」になるために、大きく7つの目標をたてています。それがこちらです。
①21世紀の「万国津梁」の実現 ②地域に根ざした産業の振興 ③沖縄を索引する新しい産業の育成 ④雇用の創出と人材の確保 ⑤離島力の発揮 ⑥基地返還跡地の活用 ⑦資金の確保
雇用や基地返還跡地の活用など、さまざまな問題が取り上げられています。
沖縄21世紀ビジョンの将来像3を達成するための施策
希望と活力にあふれる豊かな島に大きく7つの目標が立てられている沖縄21世紀ビジョンですが、これらの目標を達成するために実際、何をしたらいいのでしょうか。
次はその具体的な目標をご紹介します。
①21世紀の「万国津梁」形成
・ 日本本土とアジア・太平洋地域、欧米州等との交流を促進します。情報通信基盤、空港・港湾の整備や機能拡充を進めて、国内・国際交通ネットワークの新しい展開とコスト低減を図ります。
・ アジアの経済発展の恩恵を受け、かつアジアの発展に寄与できる「アジア・ゲートウェイ」を実現します。
流通の地としての利便性を活かし、日本本土だけでなくアジアの経済発展に貢献する沖縄への実現に向けて目標が立てられています。
②持続的発展の基礎となる地域産業の振興
・ 農林水産業では、おきなわブランドを確立し、食品加工、流通・販売、観光等が連携・融合した新たな付加価値の創出を図ります。
・ 地域や島々に根ざしている農林水産業や製造業、医療・福祉・介護など地域産業を支え、振興に取り組みます。
・ 優位性のある地域資源を活用した地域密着型産業の育成・支援を図ります。
おきなわブランドを確率するだけでなく、地域に根ざした振興や支援を目指すことで、経済的にも発展しながら、地域の住民が暮らしやすい沖縄を目指していることがわかります。
③沖縄新・リーディング産業育成
・ 環境収容力を配慮しながら、世界水準の「目的地型リゾート」をつくっていきます。
情報サービス、ソフトウェア開発、コンテンツ制作など情報通信産業の高度化・多様化を進めます。
・ 沖縄科学技術大学院大学等を中心とした「知的クラスター」を形成し、ライフサイエンス、医療・健康分野の技術革新や新産業の創出を図ります。
・ 那覇空港や那覇港の国際物流拠点を形成し、国際競争力のある機能強化によって新たな臨空・臨港型産業の集積を図ります。
・ 本土を含むアジア地域の消費者ニーズや気候変動など様々な環境変化に対応できるフロンティア型の農林水産業を振興します。
・ 再生可能エネルギー等の環境関連産業を、沖縄の基幹産業の一つとして振興します。
海洋資源の開発・利用を促進し、海洋産業を振興します。
環境に配慮した目的地型リゾートやOIST(沖縄科学技術大学院大学)を中心とした知的クラスターの形成など沖縄が既に持っている資源を活用しながら、沖縄の新しい経済発展の中核を育成していこうとしています。
④雇用対策と多様な人材確保
・ 働きたい人が働きたい職につける雇用の場の確保、就業支援、多様な生き方が選択・実現できる職場環境を整備し、「雇用セーフティネット」を確立します。
・ 若者、高齢者、女性等の就業を促進し、将来的に不足する労働者については積極的に県外労働力(外国人含む)の確保・育成を推進します。
・ 国内外から「頭脳人材」(超一流の研究者・科学者、専門家等)を受け入れるための環境を整備します。
働きたい人の安心で安定した労働市場を形成し、将来の労働者不足を見据えて、積極的に県外・外国人の労働者の受け入れや育成をしていくことがわかります。
また、近年沖縄は「ワーケーション」という働きながら休暇もとれる場所として人気を集めています。
これから、環境を活かした働き方などにも力を入れていくのではないでしょうか。
⑤海洋島しょ圏を支える離島力発揮
・ 条件不利性やシマチャビ(離島苦)等の実情を踏まえながら、交流人口の増大、地域産業の振興、雇用の場の創出を図り、「自立ネットワーク型」の離島振興モデルをつくります。
・ 排他的経済水域の確保や豊富な海洋資源の存在など国益を担う地域として、価値を再確認し、「離島力」を高める取り組みを促進します。
離島という土地をネガティブにするのではなく、「自立」や「離島力」という言葉から分かるように、離島という地をポジティブに活かし、国益を担う地域としての価値を高めようとしています。
⑥大規模な基地返還跡地の活用
・ 都市再生の視点から跡地利用を推進し、人と自然が調和する生活空間を回復します。
・ 基地返還跡地の有効利用と県土構造の再編を「自立経済構築」の大きな柱として取り組みます。
・ 返還跡地の整備では、連携と協働による広域的な構想・計画を立案し、新しい跡地整備の仕組みや法制度等を創設します。
基地返還跡地を、経済発展の場所になるような整備や構想・計画、そして自然を残しながら土地を有効活用していこうという思いが分かります。
⑦政策金融の活用
・ 地域産業の振興や新たな産業分野の創出、離島振興、基地返還跡地の開発など、多額の資金需要に対応するため、総合政策金融機関としての沖縄振興開発金融公庫を積極的に活用します。
これから必要となる多額の資金に対応するため、沖縄振興開発金融公庫を使用していくという目標です。
まとめ
今回のブログでは、沖縄21世紀ビジョンで掲げられている将来像3の「希望と活力にあふれる豊かな島」を達成するための具体策についてご紹介しました。
この目標を達成するためには、大きく7つの目標があります。
①21世紀の「万国津梁」の実現
②地域に根ざした産業の振興
③沖縄を索引する新しい産業の育成
④雇用の創出と人材の確保
⑤離島力の発揮
⑥基地返還跡地の活用
⑦資金の確保
私たちも、目標の具体策から少しでも力になれること、できることを探していくことで、沖縄21世紀ビジョンを達成できるための一歩につながるかもしれません。
最後に
弊社では、より良い未来をつくるために、次世代を創る子ども達、そして企業へ「SDGs」を理解してもらい、社会課題をどう解決するかを考えるワークショップを行なっています。
親子でSDGsワークショップ
SDGsやSDGs17の目標を子ども達にも分かりやすく説明した上で「2030年、幸せな社会とは何か?」という問いを考えてもらいます。
その後、自分たちが求める幸せな世界はSDGs17の目標のどれに当てはまるか、またそれを実現させるには今現在どのような課題があるのか、それをどう解決するかまでを考えてもらい、最後には発表をしてもらいます。
このように今起こっている課題に対して、自分だったらどのように解決するかを考えてもらうことで、課題を「自分ごと」にし、行動を促すワークショップとなっています。
2019年1月に行なったSDGsワークショップでは、子ども達の他に保護者も混ざって2030年の幸せな世界について議論していました。
このようにFROGSでは、子どもと大人が混ざってワークショップを行う研修もご用意しております。
また、その様子を沖縄県地元紙の琉球新報さんがまとめてくださったのでぜひ、こちらからご覧ください。
企業向けSDGsで地球救済ワークショップ
グループワークを通してSDGsとは何か、課題解決のためにどんなアクションができるかを議論するワークショップです。
SDGs169のターゲットや、沖縄21世紀ビジョンを題材に、ロールプレイング要素を取り入れているので、会社でSDGsに取り組む意義を浸透させたい、共通認識を取りたいという企業、これからSDGs関連の取り組みを実施検討している企業におすすめです。
弊社のSDGsワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。
参考
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