チームビルディングとは?
チームビルディングとは、強い組織を構築していくための手法です。チームメンバーのスキルや能力・経験を最大限に発揮し、目標達成できるチームを作り上げていくための取り組みです。
「チームビルディング(team building)」は日本語に訳すと、「チームを作る」という意味になります。チームを作りあげていくうえでは、目標に向けてメンバーぞれぞれのスキルや能力を活かしていくことがポイントになるでしょう。
チームビルディングの目的
チームビルディングの目的は、1人では達成できないような目標を、チームで取り組むことで目標達成を実現することにあります。
「早くいきたいなら1人で行きなさい。遠くに行きたいならみんなで行きなさい。」
という言葉があるように、チームで行うことによって、大きな目標を達成することができます。
大まかに分けるとチームビルディングは、以下の3つの役割を果たします。
①適切な人材配置の実現
チームビルディングにおいて、チームメンバーのスキル、能力、経験などを互いに共有し、理解することにより、適切な人財配置や役割分担を実現します。チームで常にコミュニケーションを取りあうことで、各作業の効率化と最大限の効果を発揮します。
②マインドセットの形成
先ほども述べたように、チームビルディングは一人では達成できない目標を達成するのに有効な方法です。
チームビルディングを行うことで、そのチームの目標が明確化されます。それにより、その目標を達成しようという雰囲気がチーム全体に現れ、それがチームの結束力をさらに高めます。チームメンバー一人一人が互いに刺激し合い、相乗効果も生み出します。
③チームビジョンの浸透
また、目標を共有することにより、チームのビジョンが明確化されます。チームがこのようなビジョンを持っているから、目標達成のために自分は何をすべきなのかを考えて行動できるようになるでしょう。
最近では、企業の内定者や新入社員、新プロジェクトのキックオフなどにチームビルディングが導入されてきています。さらには、学校の探求学習前のアイスブレイクとして取り入れる学校も出てきているようです。
チームビルディングにおける5段階プロセス(タックマンモデル)
先ほどの章までは、チームビルディングの目的について、お話ししましたが、ここからはそれらを達成するためのチームの運用方法についてです。
効果的なチームビルディングを行うために、チームとしての現状、今後の目標を把握し、これから何をすべきかを可視化できる「タックマンモデル」をご紹介します。
タックマンモデルとは、チームの状態を5段階に分け、段階別に次の段階へ移行するためにはどうすれば良いかを明確に示した、フレームワークです。心理学者のブルース・W・タックマン氏が提唱したとされています。。以下の5つのプロセスを経て、発展できるとされています。
①形成期
形成期は、チームが作られたばかりの段階を表しています。
互いのことをあまり知らないので、お互いに探り合う状態です。メンバー同士の理解が浅く、目標も不明確なため、チームには緊張感があります。
次の段階に移行するには、メンバー同士が互いのことを知る必要があります。
②混乱期
混乱期は、共通の目標が明確化されますが、それの達成方法について、メンバー同士の対立、抵抗が起きる段階です。
衝突することを恐れず、正直な意見を出し合い、議論を重ねていくことで、次の段階へ移行できます。
③統一期
統一期は、互いに正直に意見を出し合ったことにより、お互いの価値観や考えへの理解が深まり、安定したチームへと徐々に統一されていきます。
この段階では、チームの目標やその達成に向けたそれぞれの役割が共有できているため、チームにまとまりがあります。
次の段化に移行するには、メンバーの個性を活かした役割分担や、チームが納得できる目標設定など、メンバーそれぞれが主体的に行動することが求められます。
④機能期
機能期とは、チームとして機能している段階を表します。
この段階では、メンバーが主体的に行動することはもちろんですが、メンバー同士での助け合い、フォローが生まれ始めます。
次の段階に移行するには、適切な人財配置による効果の最大化、リーダーによるチームメンバーのサポートなどが必要になってきます。
⑤散会期
散会期とは、プロジェクト終了によりチームが解散する段階です。
目的が達成できたかをチームで確認し、チームビルディングの効果を検証します。メンバー同士で解散を悲しむような声がでていれば良いチームビルディングができた何よりの証拠になるでしょう。
チームビルディングを行う際のポイント
最後にチームビルディングを行う際のポイントを確認します。
①明確なチーム目標の設定
チームビルディングには必ず、チーム目標が必要です。
共通の目標を持つことで、各メンバーがモチベーションを保ちながら、主体的に行動することができます。
まずは、現在のチームの目標をもう一度確認しましょう。
②メンバーの役割の明確化
目標が明確になっているチームに重要なのは、達成までの道のりです。
チームで早く成果を出すためにも、各メンバーの役割を明確化しましょう。それぞれが異なるスキルを持っているので、それらを見極め、役割分担をすることが必要です。それをするには、チームがお互いのことを理解していることが必須です。
③多様な価値観を受け入れる
それぞれ異なった価値観を持っている人同士の集まりがチームです。いくら同じ目標を掲げていても、考えが違うため衝突することもあるでしょう。各メンバーの考えを、メンバー同士が理解し合いましょう。相手を理解しない状態で、意見を否定することは人格の否定にも繋がってしまします。
まとめ
ここまで、チームビルディングについて、紹介してきました。
これから、チームを結成する人、すでにチームを結成している人のどちらにも必要な手法だと思いますので、ぜひタックマンモデルを利用しながらチームの現状を把握し、理想のチームを目指してみてください。
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