2021年7月30日に、沖縄県立普天間高等学校で、PBL型授業実施に向けた教員向けPBL研修を実施しました。
今年から探究学習を導入した普天間高校
普天間高校では、1年生は平和学習、2年生は地域課題、3年生はディベートをテーマに探究学習が今年度から始まったようです。
今回のPBL研修では主に1、2年生の担任の先生が、総合的な探究学習だけでなく、科目授業にもどう取り入れられるか?という視点で参加されていました。
株式会社FROGSのPBL研修について
株式会社FROGSでは、ハイブリッドイノベーター型人財を育成するプログラム「Ryukyufrogs」を12年間実施してきたナレッジを元に、PBL型人財育成を導入したい個人・法人向けの「イノベーター育成者ライセンス事業(FROGS認定ライセンス)」を今年度より展開しています。
Society5.0の時代を生き抜くことのできる人財を育成するノウハウをオープンにすることで、SDGsなどの社会課題を解決できる人財を多く輩出することが目的です。
詳しくは以下のLOGIC MODELをご確認ください。
7月30日に実施した今回の研修では、frogsの12年間の軌跡、PBL型の学習が求められる時代背景、ケーススタディ、PBLの手法についてインプット、明日からどのようにアクションを起こしていくのか?といったグループワークを実施しました。
研修ではまず、なぜPBLが求められているのかについて、13年間継続してきたfrogsプログラムの軌跡を通して紹介。
「未来を生き抜く人にどんな要素が必要になるのか?」という問いかけに対して、参加者からは、
変化に順応できる力
精神的にタフ
嫌なことを忘れられる
考える力
決断力
その時・その先の社会に置いて必要なものを作り出せる力
行動力
失敗を引きずらない力
など、様々な回答が出ました。
一方で、それらの力を身につけるために行うはずの探究学習については、
「自分で考えて授業を作ってみたけど難しい」
「活動あって学びなし、とバッサリ斬られてしまった」
など、悩みの声が多数上がっていました。
そんな参加されている先生たちの悩みにお答えする形で、まずはPBLやアクティブラーニングといった学びがなぜ今推奨されているのか、10年先の未来を見て授業を展開できるよう時代背景について学びます。
シンギュラリティ、DX、DQなど、知らない言葉がたくさんあるようでしたが、Society 5.0については知っている先生もいらっしゃいました。
そして、これからの新しい学び方のNew Normalを紹介した時には、学校の先生ということもあり、多くの先生がメモを取っていました。
そして、最後にメンターの心得と、「教えない、気づかせる育成」のスキルと実例をケーススタディや、失敗事例を通して学んでいただきました。
グループワークでは、「今日の学びをどう授業で実践していくのか?」
という問いを考え、先生たちからは、
公的機関と民間を繋いでいく役割を先生が担うべき
この科目はこのアクティブラーニング手法、というようにまんべんなく取り入れられるようにしたい
フィールドワークで生徒自身に生物を探させる(生物担当の先生)
基本は学びあいで、わからない時だけ先生に相談するという形式が良いのでは
など、たくさんの意見が出ました。
研修を受講した教員の声(一部)
今は生徒同士の交わりの時間が少ない。生徒自身で目標を設定する時間がなかったので、気づきを生むためにも学び合いの時間を作りたい。
「だめ、できない」という言葉をよく使ってしまうので、言わないように気をつけたい。
授業だけでなく、生徒会活動にも活かしたい。もう少しほったらかしにして見守るということをしたい。
自分自身が柔軟にならないといけないと感じた。
失敗を小さくたくさんするという言葉が1番印象に残った。失敗はだめ、ではなく逆転の発想で捉えられるようになりたい。
その他にも、様々な意見・気付き・学びを提供することができました。
株式会社FROGSでは、個人・法人問わず、「教えない、気づかせる教育」ノウハウを提供する「イノベーター育成者ライセンス事業」を展開しています。
詳しくは、こちらからお問い合わせください。
Comments