top of page

非認知能力とは?具体的な能力、その伸ばし方、年代別実施例のご紹介!


非認知能力とは人が持っている、ペーパーテストでは測れない能力のことを指します。では、具体的にどんな力なのか、どうやったら伸びるのかなどを詳しく見ていきます。


認知能力と非認知能力のちがい


近年、人の能力は、「認知能力」と「非認知能力」の大きく2種類に分けられています。

「認知能力」とは知的な力で、知識・技能、思考力等のことを指します。ペーパーテスト等で数値化しやすい能力のため、IQ(知能指数)としても一般的にもよく知られており、その人の能力を把握する上で参考にしやすい指標のひとつです。


一方「非認知能力」は数値化することが難しい、人の内面的な能力を指します。例えば「コミュニケーション力」「問題解決能力」「諦めない力」などが挙げられます。これらは数値では測れないけれど、人生を豊かにするために必要な能力であるとされ、昨今は子どもから大人まで非認知能力を高める教育への関心が高まっています。



非認知能力の具体的な能力


一言で「非認知能力」と言っても、認知能力以外の幅広い能力を指します。そのためどんな能力を含むのかは研究機関や企業によって違う場合もあります。FROGS社では非認知能力をこのように定義しています。


非認知能力が注目される理由


非認知能力は世界的にも注目されています。そのきっかけとなった研究が、1960年代にアメリカで行われた「ペリー就学前プロジェクト」です。これは経済的に恵まれない3歳〜4歳の子どもたちを対象に行われた研究です。子どもたちをプログラムを受けるグループと受けないグループに分けます。プログラムを受ける子どもたちには、午前中は子どもたちが主体となる学び方(アクティブ・ラーニング)の授業が施され、その両親にも先生が週1回家庭訪問をして家庭での親子の関わり方について指導しました。その後40年にわたる追跡調査で、このプロジェクトを受けたグループの子どもたちは、受けていないグループの子どもたちと比較して認知能力には大きな差がないものの、学習成績が高く、より経済的に安定した社会生活を送り、犯罪率も低いということが分かりました。



この研究結果から、両者の差を生み出したのは、「認知能力以外の力」だと考えられ、非認知能力の重要性が明らかになりました。


また、AIの発達も理由の一つです。近い将来、今ある仕事のうち49%がAIに取って代わると予想されています。そのため、私たち人間には「AIが代替できない仕事」をする能力が求められるようになります。具体的には「高度なコミュニケーション能力」や「変化に柔軟に対応する力」が必要な仕事です。


つまり、社会の変化がこれまで以上に早くなった結果、その変化についていける人材、未来をゼロから切り開ける人材の育成が急務だと広く認知され、非認知能力が注目され始めたといえます。



非認知能力の育て方


非認知能力を育てるためのポイントは成長過程によって変わってきます。ここではどの年代にも共通する、育てるポイントを3つご紹介します。


①体験の中で育てる

非認知能力は自分で体験して伸ばしていく力です。認知能力のようにだれかから教わって伸びるものではありません。自分で考え、失敗し、工夫し、完成させるという過程が力を伸ばす上で大事なポイントになります。正解のない課題に取り組んだり、ゼロから何かを創作したりする体験をしてみましょう。


②他者との関わりの中で育てる

だれかと協力しながら行う活動を通して非認知能力は上がります。グループを組んだり、大勢仲間がいる場所で作業をしたりする活動が効果的です。困ったときに誰かに相談できる環境で活動する中で、協力し合って大きなものを作り上げたり、意見がぶつかった時には交渉や調整を試みたりと、「他者との関わり」の中で学ぶものが多くあります。



③教えず育てる

失敗や挫折が非認知能力の成長に繋がります。そのため、非認知能力を育てる側は失敗しないように助けたり教えようとしてはいけません。傍からみると、非効率であったり、失敗しそうなアイディアだったとしても、その人の意思を尊重し、自由に試行錯誤を繰り返す中で、さまざまな力が自然と育まれていきます。自分でどれだけ思考を深められるかが非認知能力を伸ばす上でとても大切です。よかれと思ったアドバイスでその人の思考を止めてしまわないように注意しましょう。



株式会社FROGSの非認知能力への取り組み


株式会社FROGSでは2008年から、非認知能力を育てる研修を行っています。現在は小学生から社会人まで幅広い年齢の方に対応した研修を提供しています。小中学生にはプログラミングを使ってゼロから創造する研修を、高校大学生には海外へ行って体験できる研修など内容も多岐に渡っております。

沖縄から始まった株式会社FROGSのfrogsプログラムは、現在、常陸frogsやEzo frogsと日本各地に広がっています。年代を問わず、さらに多くの方に非認知能力を伸ばせる場所を提供できるように日々邁進しています!


琉球frogs


<年代別の研修の詳しい詳細はこちらから!>

小中学生向け実施例→

高校大学生向け実施例

教育機関向け実施例

企業向け実施例→



まとめ


近年、テストで測れない非認知能力の重要性が見直され、企業や学校などで非認知能力を育て、評価する取り組みが広がっています。しかし、忘れてはいけないことは「認知能力」と「非認知能力」は両翼であるということです。どちらか一方だけを育てても高く飛び立つことはできません。世界的に見ても、日本の教育は認知能力を育てることに長けています。その上で非認知能力を伸ばすことができれば、明るい日本の未来が待っている、と信じています。




bottom of page