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DQ(デジタルインテリジェンス)の批判的思考とは?

皆さん突然ですが、DQと言われて何を思い浮かべますか?


日本では、ほとんどの方が某有名ゲームの名前を思い浮かべるかと思いますが、今回の記事では、デジタルインテリジェンスの方のDQをご紹介していきたいと思います。


DQ(デジタルインテリジェンス)という言葉を初めて聞いた、言葉だけは聞いたことがあるという方へDQが何なのかを分かりやすくご説明し、その中でもDQにおける「批判的思考」とは何なのかについて深掘ります。

 

DQ(デジタルインテリジェンス)とは?

DQとは、デジタルインテリジェンスの略で、日本ではデジタル知能指数とも言われます簡単にDQを説明すると、インターネットを使用する上での世界共通のスキルです。


学校やクイズ番組でもよく耳にするIQ(知能指数)や、1990年代後半から日本でも取り入れられるようになったEQ(心の知能指数)に加え、インターネットの進化と共にDQ(デジタル知能指数)が求められるようになってきました。


これからの時代、DQを知らない、DQのスキルを持っていないということは何かインターネット上での危険性に巻き込まれたり、自分自身が加害者になってしまう可能性もあります。


なので、インターネットが当たり前の現代では、DQは身につけておくべき必須スキルであり、大人になってからではなくインターネットに触れる年齢のうちから、親子で一緒に学んだり、教育現場で教えたりすることも必要になるでしょう。


今回は、そのDQで身につけておくべきスキルの一つとして掲げられている「批判的思考」についてご紹介します。



 

今後必須スキルとなるデジタルスキルとは?

DQではインターネット時代に身につけるべきスキルを大きく8つに分けて発表しており、この8つのスキルはインターネットを使用する上での世界共通のスキルとなっています。


それがこちらの8つのスキルです。

プライバシーの扱い
自身や他人のプライバシーを守るために、オンラインに共有される全ての個人情報を分別を持って管理する能力

批判的思考
オンラインにて、情報が真実か虚偽か、コンテンツが無害か有害か、人とのつながりが信頼できるものか怪しいものか、区別する能力

デジタルでの足跡
デジタル世界の性質やそれらの現実世界での帰結を理解し、責任を持ってそれらを管理する能力

デジタルでの共感
オンラインにて、自他のニーズや感情に対して、共感を示す能力

サイバーセキュリティの扱い
強力なパスワードを使うことで自身のデータを守り、様々なサイバー攻撃を管理する能力

ネットいじめの扱い
ネットいじめの状況を検知し、それらに賢く対処する能力

スクリーンタイムの扱い
画面を見ている時間や並行作業、オンラインゲームやソーシャルメディアを、自制心を持って管理する能力

デジタル市民のアイデンティティ
オンラインとオフラインにて、健全なアイデンティティを誠実に構築・管理する能力


 

DQにおける「批判的思考」とは?

それでは次に、DQで必要とされているスキルのうちの一つである「批判的思考」について深掘りしていきましょう。 DQでは、オンラインで得た情報や、オンラインを介して知り合った人が、正しい情報なのか、信頼できる人なのか、それらを見極める力のことを批判的思考といっています。


今の時代、誰でも情報を発信できたり、誰とでも簡単に繋がることができます。


それは、たくさんの情報を得ることができ、様々な人と関わりが持てるという利点がある反面、私たち一人ひとりがその情報を見極めなければ、危険に巻き込まれる可能性や、私たちが誤った情報を拡散してしまう可能性もあるのです。


そのため、批判的思考をスキルとして持つことは、自分の身を守るためにもとても重要なのです。




 

批判的思考を身につけるためには?

それでは、どのようにして批判的思考を身につけたらいいのでしょうか。


インターネットで得た情報、オンラインを介して出会った人の見極め方をいくつかご紹介いたします。


①情報源を確認する

インターネットで情報を得る場合には、その情報がどこから発信されているのかしっかり確認しなければいけません。


匿名や偽名、名前を聞いたことない発信源からの情報は、その情報が虚偽の可能性が高いので、発信源を確認するだけでも、嘘の情報に惑わされずにすむはずです。




②複数の記事を比較する

発信されている内容は同じでも、発信源によっては情報の伝え方に偏りがあり、一つの記事だけから情報を得ていては、自分自身の思考も偏ってしまいがちです。


なので、一つの記事からだけではなく、複数の記事を比較した上で、自分自身は何が正しい情報だと思ったのかを判断する必要があります。




③正しい情報かを見極められない時はネット検索をする

たまに、インターネットを使用している際に急に「おめでとうございます!iPhoneに当選しました!」や「Googleギフトが当たりました!」というポップアップ画面が開いたり、銀行口座やクレジットアカウントでの問題が発生したので暗証番号を入力してくださいなどのメールが届いたりすることもあるかと思います。


もし、それらを信用してしまい、何かクリックしたり個人情報を登録したりすると、使用しているスマホやパソコンにウイルスが入ったり、個人情報が悪用されるリスクがあります。


自分自身で、それが正しい情報なのかを判断できない場合は、その情報を信じる前に一度ネットで検索をしてみることや、銀行口座やクレジットカード関係のメールの場合は、会社の方に連絡してみて情報が正しいものなのかを確認することをおすすめします。




④インターネットで知り合った人と会う場合は慎重に

今の時代、インターネットで知り合った人とリアルで会うのは一般的なことになりつつありますが、そのような方法での出会いが事件を起こすことも少なくありません。


もし、インターネットで知り合った人とリアルで会う場合には、いくら信用していたとしても、昼間の人通りが多いカフェで会う、会うことを周りの友人や保護者に念のために伝えておく、会う場所を自分が指定するなど、自分自身を守れる手段をいくつか用意しておくことが大事です。


また、相手の言動を客観的に判断した上で、会うことを決めましょう。


いくつか不安な言動はあるけれど、大丈夫だろうという考えで会ってしまうと、事件に巻き込まれる可能性が高くなります。


自分自身を守るためにも、インターネットで知り合った人と会う場合は慎重に行いましょう。



 

まとめ

DQとはインターネットを使用する上での世界共通で身につけておくべき8つのスキルを掲げています。


そのスキルの一つである批判的思考では、インターネットで得た情報、出会った人などを見極める力が必要であるといわれています。


批判的思考を身につけるためにも「情報源を確認する、複数の情報を比較する、怪しい情報の場合はしっかり調べる、インターネットで出会った人と会う時は慎重に」などがあげられます。


他にも批判的思考を身につける手法は沢山ありますので、様々なことを自分なりに試してみてください。

 

最後に

弊社ではインターネット時代のリスク管理能力である「DQ」を子ども達へ理解してもらい、どうデジタルやインターネットを使用するべきなのかを考えるワークショップを行なっています。

FROGS版DQワークショップ

弊社のDQワークショップでは、小学校高学年以上の学生向けのグループワーク形式のワークショップを行なっております。


まず、DQについてや、DQで発表されている8つのスキルを子ども達にも分かりやすく説明した上で「自分たちはインターネットやデジタル機器をどう使用していくべきか」という問いを子ども達に考えてもらいます。


今の自分自身と照らし合わせて、DQのどのスキルは身についてて、どのスキルがまだできていないのかを考えてもらい、身につけられていないスキルを身につけるためにもどう行動していくかを発表してもらいます。

弊社のDQワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。


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