みなさん突然ですが、DQをご存知でしょうか?
某有名なゲームの名前ではなく、デジタルインテリジェンスのことなのですが、日本ではあまり浸透していないのが現状です。
そこで今回は、インターネットが当たり前になった今の時代に絶対に身につけておくべきスキルの1つであるDQ(デジタルインテリジェンス)についてご紹介します。
DQ(デジタルインテリジェンス)とは?
DQとは、デジタルインテリジェンスの略で、デジタル知能指数ともいい、知能指数であるIQ、心の知能指数であるEQのデジタル版というと想像しやすいかと思います。
インターネットを使用することが当たり前になった現代では、知識や心だけでなく、デジタルな物を使用するにあたってのリスクを知っておかなくてはいけません。
「情報リテラシー」「情報モラル」「デジタルスキル」などインターネット時代で身につけておくべきスキルの大枠を、デジタルによる教育や文化の向上をめざす国際シンクタンクDQ InstituteがOECD(経済協力開発機構)、IEEE Standards Association、WEF(世界経済フォーラム)との共同宣言で2018年9月に発表しました。
DQで発表されている、身につけるべきデジタルスキルとは?
DQではインターネット時代に身につけるべきスキルを大きく8つに分けて発表しています。
それがこちらの8つのスキルです。
プライバシーの扱い
自身や他人のプライバシーを守るために、オンラインに共有される全ての個人情報を分別を持って管理する能力
批判的思考
オンラインにて、情報が真実か虚偽か、コンテンツが無害か有害か、人とのつながりが信頼できるものか怪しいものか、区別する能力
デジタルでの足跡
デジタル世界の性質やそれらの現実世界での帰結を理解し、責任を持ってそれらを管理する能力
デジタルでの共感
オンラインにて、自他のニーズや感情に対して、共感を示す能力
サイバーセキュリティの扱い
強力なパスワードを使うことで自身のデータを守り、様々なサイバー攻撃を管理する能力
ネットいじめの扱い
ネットいじめの状況を検知し、それらに賢く対処する能力
スクリーンタイムの扱い
画面を見ている時間や並行作業、オンラインゲームやソーシャルメディアを、自制心を持って管理する能力
デジタル市民のアイデンティティ
オンラインとオフラインにて、健全なアイデンティティを誠実に構築・管理する能力
このようにDQではプライバシーやネットいじめなど、これからのインターネット時代で必要なスキルが定義されています。
インターネットで簡単に情報収集や他人と繋がることができる時代に、これらのDQスキルは大人だけでなく、子供たちも学ぶ必要があります。
なぜDQを学ぶ必要があるのか?
先ほども述べたように、インターネットが当たり前になった現代では、簡単に情報収集ができ、他人と繋がることができます。
これらの技術革新は便利になった反面、危険に犯される可能性も増えているのです。
2018年にDQ Instituteが世界29ヵ国で8歳~12歳の38,000人以上の子供たちの調査をまとめたレポート「DQ Impact Report」では
世界では8〜12歳の子どもたちの56%がサイバーリスクにさらされている
日本では8〜12歳の子どもたちの17%が、ネットいじめ、ゲーム依存症、ネット上で出会った人と面会、ネット上の性情報などといったサイバーリスクのうち、少なくとも1つに関わっている
と発表されています。
また、DQ Institute創業者であるYuhyun Parkさんはこう語っています。
「子供たちは幼い頃から、スマートフォンや携帯電話でソーシャルメディアを過剰に使用しすぎだ。彼らがソーシャルメディアを積極的に利用したり携帯電話を持ったりする前に、私たち大人がすべきなのは、サイバーリスクを軽減してテクノロジーの恩恵を最大化すべく、デジタルシチズンシップスキルを子供たちに身に着けさせることだ。」
まさに、デジタルと共存して生活するのが当たり前になった現在では、DQは子どものうちから身につけておかなければいけないスキルの1つです。
どうやってDQを学べばいいの?
DQは学ぶべきだと分かったけれど、どのようにして子どもたちに教えたらいいの?と悩む方もいるかと思います。
そこでDQ Instituteでもおすすめされているのが、DQWorld.netというオンライン学習プラットフォームです。
そこでは、デジタルテクノロジーやメディアなどを自らが安全に責任を持って使うための能力である、デジタルシチズンシップスキルを学ぶことができます。
DQ World.netでは様々なミッションをクリアすることによって、デジタルシチズンシップを学ぶことができ、例えばDQに関するアニメを見たり、問題を解いたりします。
さらに、このオンライン学習は全ての子どもが無料で行うことができ、この学習を完了した子どもたちのサーバーリスクは15%減少したことに相当すると言われています。
このように、デジタルやインターネットから子どもたちを守るために使わせないという選択をするのではなく、ゲーム形式に子ども達のリスク管理能力を高めることができるのです。
まとめ
DQとは、デジタルインテリジェンスの略で、デジタル知能指数とも言われています。
世界では8〜12歳の子どもたちの56%がサイバーリスクにさらされていて、日本は17%がサイバーリスクに関わっているといわれています。
インターネット時代に対応するためにも、子どもたちにDQを教えること、自分自身もDQについて理解する必要があります。
子どもたちがDQについて楽しく学べるオンライン学習としてDQ World.netが注目を集めています。
最後に
弊社ではインターネット時代のリスク管理能力である「DQ」を子ども達へ理解してもらい、どうデジタルやインターネットを使用するべきなのかを考えるワークショップを行なっています。
FROGS版DQワークショップ
弊社のDQワークショップでは、小学校高学年以上の学生向けのグループワーク形式のワークショップを行なっております。
まず、DQについてや、DQで発表されている8つのスキルを子ども達にも分かりやすく説明した上で「自分たちはインターネットやデジタル機器をどう使用していくべきか」という問いを子ども達に考えてもらいます。
今の自分自身と照らし合わせて、DQのどのスキルは身についてて、どのスキルがまだできていないのかを考えてもらい、身につけられていないスキルを身につけるためにもどう行動していくかを発表してもらいます。
弊社のDQワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。
参考
valuepress DQ Institute 「DQ Impact Report」レポートを発表 日本の小学生の約5人に1人がサイバーリスクに直面 「スマホ+ソーシャルメディア」によるリスクの増大
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