SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」の実際に行われている取り組み3選

世界や日本で様々な取り組みがなされている「SDGs(持続可能な開発目標)」ですが、何となく理解はしていても、具体的に何を達成するのか分からない人も多いかと思います。

今回は、その中でもSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の内容を詳しくご説明します。

SDGsとは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と言います。

開発目標と言っている通り、SDGsには社会課題を大きくまとめた17のグローバル目標と、その17の目標をさらに具体的にした169のターゲットで構成されています。

また、この目標は、2016年から2030年までの15年間で、世界中にある問題を解決するために掲げられた国際社会共通の目標でもあります。


こちらがSDGsで掲げられている17のグローバル目標です。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレをみんなに
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさを守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

今回は、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」の内容をご紹介しますので、それ以外の目標にも興味がある方はこちらからSDGs17の目標と169のターゲットをご覧ください。



SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」の具体的な目標とは?

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」では、具体的にどのような課題が存在しているのでしょうか。


SDGs目標で掲げられている169のターゲットから目標12に関する内容をご紹介します。



SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

12.1 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。

12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。

12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。

12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。

12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。

12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。

12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。

12.b 雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。

12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する、化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。


SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」からみる、世界で起こっている課題とは?

具体的な課題の次には、実際社会ではSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に対して、どのような社会課題があるのかご紹介します。


国連連合広報センターの持続可能な開発目標(SDGs)報告2019にはこのように発表されています。

・全世界のマテリアルフットプリント(消費された天然資源量)は急拡大し、人口と経済の成長をしのぐ勢い

・マテリアルフットプリントが1990年には430億、2000年には540億、2017年には920億で、2060年には1,900億だと推測されている

・高所得者1人あたりのマテリアルフット・プリントは上位中所得者の60%を上回り、低所得者の13倍以上

・先進国が開発途上国と同じ経済生産を行うために使用する天然資源は5分の1

・ほぼ100ヵ国が、持続可能な消費と生産を促進するための政策措置を積極的に採用

また、2015年の国連連合広報センターの持続可能な開発のための2030アジェンダ採択 -- 持続可能な開発目標ファクトシートではこう発表されています。

目標12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する
・毎年、13億トンの食料が無駄に捨てられています。

・全世界の人々が電球を省エネ型に変えれば、合計で年間1,200億米ドルが節約できます。

・2050年までに世界人口が96億人に達した場合、現在の生活様式を持続させるためには、地球が3つ必要になりかねません。

・10億人以上が依然として、真水の供給を受けていません。

私たちは今、地球1個分が生み出す資源やエネルギーに対して、1.5個分もの消費をしています。


農林水産省によると、今、世界では約8億人が食事や飲み物がなく飢餓に苦しんでいますが、世界の人口は2050年までに約96億人にまで増加すると推測しており、そうなった場合の食料需要も約69億トンまで増加すると発表されています。


しかし、その分飢餓で苦しむ人も増え、20億人の人たちが飢餓で苦しむのではないかと言われています。


それに対し、日本では食品ロスが問題となっています。


食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことで、食べ残しや賞味期限切れで捨てられる食品なども食品ロスに入ります。


現在日本では年間約643万トンの食品ロスが出ており、それは日本国民全員が毎日おにぎりを2つ捨てているという風になります。また、643万トンという数字は、国連世界食糧計画(WFP)が1年で世界中にしている食品援助量の2倍にもなります。



SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」を達成するための取り組み

最後に、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」を達成するために企業がどのような取り組みをしているのかご紹介します。


株式会社セブン&アイ・ホールディングス

セブン&アイグループでは、食品廃棄物削減のために、バラ売り・量り売りなどをして、顧客が必要な分だけを購入できるようにしています。

さらに、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークでは、2012年からペットボトル自動回収機を店頭に設置しており、回収されたペットボトルは自動的に異物の除去・減容(圧縮または破砕)される、店舗からリサイクル工場まで一度で大量に輸送することができ、配送回数を削減できます。

さらに、セブン&アイグループの物流ルートを活用することで、より効率的な輸送が可能となり、配送に関わるCO2排出量の削減につながります。


都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト

「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」とは、東京2020大会でアスリートに授与される入賞メダルについて、みなさまがお持ちの使用済み携帯電話等の小型家電等から金属を集めて製作するもので、20174月から20193月まで2年間にわたるみなさまのご協力を持ちまして、オリンピック・パラリンピックの金・銀・銅あわせて約5,000個のメダルに必要な金属量を100%回収することができました。

TABETE

TABETE は廃棄の危機にある食事を手軽にレスキューできるWebプラットフォームです。 まだおいしく食べられるけれど、閉店時間や賞味期限などの理由からお店が捨てざるを得ない状況から、TABETEユーザーが食事を救い出すことができます。そんな TABETE は、「ユーザーよし」「お店よし」「環境よし」と、みんながハッピーになれる「三方よし」の社会派ウェブサービスです。


まとめ

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」から、地球1個分が生み出す資源やエネルギーに対して、1.5個分もの消費していることや、日本では食品ロスが問題になっていることがわかりました。


SDGs目標12を達成するためにも、私たちが身近にできる食べ物を残さないだったり、ゴミはリサイクルしやすいように出すなど身近な意識から変える必要があります。


最後に

弊社では国際社会の共通目標「SDGs」を子ども達へ理解してもらい、課題をどう解決するかを考えるワークショップを行なっています。

FROGS版SDGsワークショップ

弊社のSDGsワークショップでは、小学校高学年以上の学生向けのグループワーク形式のワークショップを行なっております。


まず、SDGsについてや、17の目標を子供達にも分かりやすく説明した上で「2030年、幸せな社会とは何か?」という問いを子ども達に考えてもらいます。


その後、自分たちが求める幸せな世界はSDGs17の目標のどれに当てはまるか、またそれを実現させるには今現在どのような課題があるのか、それをどう解決するかまでを考えてもらい、最後には発表をしてもらいます。


このように今起こっている課題に対して、自分だったらどのように解決するかを考えてもらうことで、課題を「自分ごと」にし、行動を促すワークショップとなっています。


2019年1月に行なったSDGs研修では、子ども達メインのワークショップに保護者も混ざって一緒にワークショップを行いました。

そこでは、子ども達、保護者が考える2030年の幸せな世界について議論していました。このようにFROGSでは、子どもと大人が混ざってワークショップを行う研修もご用意しております。

また、その様子を沖縄地元紙の琉球新報さんがまとめてくださったのでぜひ、こちらからご覧ください。


弊社のSDGsワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。


参考

国連連合広報センター 持続可能な開発目標(SDGs)報告2019

国連連合広報センター 持続可能な開発のための2030アジェンダ採択 -- 持続可能な開発目標ファクトシート

農林水産省公表資料 世界の将来人口及び食料需要

株式会社セブン&アイ・ホールディングス 食品リサイクルの推進 資源の有効活用

東京オリンピック・パラリンピック 「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」について


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