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アントレプレナーシップとは?アントレ教育で伸びる力と日本の現状

アントレプレナーシップ(entrepreneurship)は「起業家精神」と訳すことができます。起業家精神と聞くと、自らビジネスを立ち上げるために必要な考えや能力のことを意味すると思われがちですが、アントレプレナーシップが本来意味するものは「自ら社会課題を見つけ、解決案を創造し、実行に移す力」のことです。これは組織の中で活躍するためにも必要な力として注目されています。




イントレプレナー・シリアルアントレプレナーの意味


アントレプレナーに似た言葉で、「イントレプレナー」「シリアルアントレプレナー」があります。これらも合わせて押えておきます。


◎イントレプレナーとは

イントレプレナー(intorepreneur)とは「社内起業家」と言われます。今所属している組織の中で、新たな事業を創造することに挑戦する人のことを意味します。プロジェクトメンバーや他部署との連携や調整力を求められることが特徴です。


◎シリアルアントレプレナーとは

リアルアントレプレナー(serial entrepreneur)は「連続起業家」と言われます。新たなビジネスを次々に立ち上げる人のことを指します。シリアルアントレプレナーは新規事業を軌道に乗せたのち、事業を売却、またはそこからの利益で新たな事業を始めます。新規事業が成功してもそれを維持・拡大させるのではなく、新たな事業にチャレンジし続けることが特徴です。事業が失敗した場合の金銭的なリスクヘッジができることから、アメリカなどの起業先進国ではシリアルアントレプレナーが活躍しています。



アントレプレナーシップ教育で伸びる力


・問を立てる力

世界は課題に満ちています。エネルギー問題、食料危機、環境破壊など、1日でも早く解決しなければならない問題が山積みです。しかし、多くの人が現状に疑問を持たず生活しているのではないでしょうか?アントレプレナーシップ教育では、身の回りにアンテナを立て、「このままでいいの?」「どうにかできないか?」という問いを持つ力を養います。


・創造力

学校教育とは違って、社会課題の解決方法に正解はありませんし、答えも1つとは限りません。そんな中で、自分なりの正解を導き出すためには多方面からアプローチし、トライ&エラーをくり返せる柔軟な創造性が必要です。


・リーダーシップ

新規企画やビジネスを展開するためには、多様な価値観を持った人との関わりが不可欠です。チームメンバーやビジネスパートナーの意見を尊重しながら1つのものを創り上げるマネージメント力はもちろん、ビジョンを明確に示しゴールまで導く強いリーダーシップが求められます。



世界の動き


欧米諸国では、早くからアントレプレナーシップ教育を重要施策とし、アントレプレナーシップを備えた人材育成の強化のため小学生から高校生のあらゆる段階での実践を推進しています。課題解決型の授業を実施するための指導者用のガイドラインも作成し、学校教育の中でアントレプレナーシップを身につけるための環境が整備されています。



日本社会の現状


経済停滞が叫ばれ始めた1990年代以降、日本でもアントレプレナーシップが注目され、これからの未来を切り開く人材に必要な力として求められるようになりました。しかし、そこから30年以上たった現在でも、世界と比べると日本のアントレプレナーシップの総合的評価は26位の53.3点に留まっており、1位のアメリカの86.8点に大きく遅れを取っています。

【資料1】アントレプレナーシップ教育の現状について(2021年8月2日修正)より



文部科学省の取り組み


日本のアントレプレナーシップ教育の現状を踏まえ、2017年から大学生対象に始まった「次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)」を中心に、起業や新事業創出に挑戦する人材の育成、関係機関による新しい仕組みづくりに取り組んでいます。

また、小中高でも主体的に自己の進路を選択・決定できる能力を高め、社会的・職業的自立を促すキャリア教育の重要性が増しているとし、キャリア教育の一環として起業体験活動を実施するモデルを構築し、全国への普及を図っています。


小・中学校等における起業体験活動 実践事例集【P1-25】https://www.mext.go.jp/content/20220317-mxt_jidou01-000021353_1.pdf



琉球frogsの活動


アントレプレナーシップ教育の事例として「琉球frogs」について紹介します。琉球frogsでは1ヶ月間のグローバル研修を中心に、約半年間の高度な人材育成プログラムを実施しています。「地域の持続的かつ発展的な経済自立の実現のために、世界と地域をつなぐグローカル志向の若手イノベーター人財を発掘・育成する」という理念のもと、これまでに地域の中学生から大学生約100名が卒業していきました。『◯◯ × テクノロジー』をテーマに、本気で社会課題と向き合い、ビジネスを創造していきます。そのプロセスの中で、学校教育だけでは伸ばすことが難しい非認知能力を育むことができ、成長実感を得ることができます。


私たちは、一人でも多くの若者が、限られた狭いコミュニティに中で生きる「井の中の蛙」から脱却し、世界という「大海」視点で考動できる未来人財として磨かれ、どの業界や分野でも活躍できる「アントレプレナーシップ(起業家精神)を身に付けたハイブリッドイノベーター」に変化成長することを目指しています。


琉球frogs



まとめ


今回はアントレプレナーシップについて詳しく紹介しました。急速なテクノロジーの発展、新型コロナウィルスによる社会変動、また昨今の不安定な世界情勢によって、さらに自ら新たな価値を創造し、社会にイノベーションを起こす人材が強く求められています。日本の教育現場でもアントレプレナーシップ教育を取り入れようとする動きは見られるものの、まだまだ全国的に普及するには時間がかかりそうです。しかし、社会の変化は待ったなしで訪れます。アントレプレナーシップを身に着けた人材を1人でも多く輩出できるように我々も尽力していきます。




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