一斉授業で取り入れられるアクティブラーニングの要素とは?



2022年度から、高等学校でも探究学習が必修化することもあり、アクティブラーニングの重要性が高まっています。

そもそもアクティブラーニングとは何か?や、手法の詳細については下記リンクからご覧ください。


いまさら聞けないアクティブラーニングとは?~アクティブラーニングの効果と実践の際の3つのポイント~

一方で、「教科書を進めなければいけない」「一斉授業の中でアクティブラーニングを行うことはできないのか?」という現場の先生からの悩みの声も聞くようになりました。

今回は、一斉授業の中でも扱えるアクティブラーニングの要素や、アクティブラーニングにつながる一斉授業の方法についてご紹介します。


アクティブラーニングの課題



アクティブラーニングの課題としてよく上がるのは


①準備に時間がかかりすぎる

②教科書を終わらせられない


の2点です。


1時間の研究授業のために、何日もかけて教材作りや指導案作りに時間を費やしています。研究授業のためなら時間をかけることもできますが、毎日ある通常授業の中で何日もかけて準備をすることは難しいかもしれません。

そして、探究学習が必須になったとしても、今まで通り教科書を勧めていくことも求められています。

一斉授業でも意識するべきアクティブ活動を促す要素とは


一斉授業でも、生徒全員が身を乗り出して講義に聞き入っている状態を作ることができれば、生徒主体の活動がなくても、「主体的」な授業ができます。


聞いている生徒が主体的になるために重要な要素は、

  • 先生の講義がわかりやすい

  • 話の筋がはっきりしている

  • 内容が興味深い

  • 教師の熱意が伝わる


ということが挙げられます。

さらに、


  • その授業の内容の価値をしっかりと伝える

  • 今日の学びがどこにつながるのか、事前に伝える

が大切と言われています。

つまり「生徒側の学びの構え」を授業前からつくることが重要になってきます。


授業中の発問についても、


  • 発問は即答できるようなつまらない内容は避ける

  • 全員が考える時間を必要とするような問い

  • 発問後には子供たちが考えるための適切な時間を与える


という要素を含ませることで、一斉授業の中でも生徒が主体となって考える時間を意図的に作ることができます。


参照:https://kyouikunohouritu.com/category17/entry289.html

アクティブな一斉授業を作るために求められること



生徒が考える時間を作るため、そして生徒自身が何を学んだのかを把握するために先生が何を身につけ、実践したらいいのかということについてもご紹介します。


①プレゼン技能

これまで一斉講義型の授業で50分かけて伝えていた知識を、15分程度にまとめて伝達できるようにする必要があります。伝達しなければならない知識量を減らすのではなく、15分に凝縮することを意識しましょう。板書する時間やノートをとる時間が足りないので、パワーポイントを使ったり、掲示物を作ったり、プリントを配布するというようなことが必要になります。

②振り返りシートの作成

「教師が何を教えたか」ではなく、「生徒が何を学んだか」を自分自身で確認をする時間を、必ず確保する必要があります。振り返りシートに記入するということは、自分自身を見つめ、自分の考えを言葉で表現することです。これが生徒の成長に繋がります。


参照:http://www.ms1.mctv.ne.jp/inochinokyouiku/pdf/active.pdf

また、

個と集団の学びが両立するという本質をもった一斉授業のポイントとして、

梶本住照(2019)『一斉授業を通して「資質・能力」の育成は可能か -「主体的・対話的で深い学び」を協同的な学びと一斉授業の比較を通して考える-』の中では



子どもたち1人ひとりにあたかも「先生は自分に指示し、発問しているのだ」と感じさせる技がない一斉授業は形だけの一斉授業である。
自分だけで出した結論をもとにゆたかな交流をするとき、同じ年齢の子どもたちがクラスメートであるすばらしさがわかる。子どもたちは 同じ発問に、自分と同い年の友だちが自分とはちがう意見を発表したとき、子どもは互いに自分の脳をおおいに活性化させる。

参照:梶本住照(2019)一斉授業を通して「資質・能力」の育成は可能か -「主体的・対話的で深い学び」を協同的な学びと一斉授業の比較を通して考える-


と紹介されています。

本来、一斉授業であったとしても、発問を通して自分の考えを深め、他者との違いの中で学ぶことが本質として位置付けれられているようです。

まとめ





これまで、一斉授業の中でどのように生徒がアクティブな時間を作るのか、どのようにアクティブラーニングに繋げる一斉授業を作るのか、ということをご紹介してきました。

まずは、現在実施している一斉授業の中に、



①即答できる発問ではなく、考えさせる発問を準備する
②説明は15分程度に凝縮する
③発問に対する自分の答えを考え、交流する時間を取る
④振り返りシートを作成して何を学んだのかを言語化させる


という要素を組み込むことから始めてみてはいかがでしょうか?




FROGS流PBLワークショップ


これまで、アクティブラーニングについて紹介してきましたが、実際どう学校に取り入れていいか分からないという教育関係者の方々へ弊社が行なっている、小学生から大学生まで対応しているPBLワークショップをご紹介します。


イノベーター育成者ライセンス事業


PBLとはアクティブラーニングの手法の1つであり、現在多くの大学、高校が注目をし導入も始まっています。


「イノベーター育成者ライセンス事業」は弊社の基幹事業である、“Ryukyufrogs”から生まれたサービスです。12年間開発してきたPBLカリキュラムを一般向けにカスタマイズし、ライセンス化いたしました。


指導要領の改正によって、「探求学習を実施しなければならないが、何をしていいかわからない。実施はしているが効果的な実施方法を学びたい」などのニーズに応え、PBL/アクティブ・ラーニングカリキュラムの構築・導入、教員研修まで全面サポートします。


株式会社FROGSでは、個人・法人問わず、「教えない、気づかせる教育」ノウハウを提供する「イノベーター育成者ライセンス事業」を展開しています。


詳しくは、こちらからお問い合わせください。


過去に研修を行った事例


浜松未来総合専門学校


沖縄県立普天間高等学校