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生徒エージェンシーとは?OECDが定義した指針とともに詳しく解説

生徒エージェンシー(Student Agency)とは、世界38ヶ国が加盟しているOECD(経済協力開発機構)が2019年に出した「OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」の中で中心的な概念となっている言葉です。今回は生徒エージェンシーの意味とともに「OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」も一緒にまとめていきます。



生徒エージェンシーとは?

生徒エージェンシーとは「OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」の中で「変化を起こすために、自分で目標を設定し、振り返り、責任をもって行動する能力」と定義されています。子どもたちが自分の人生や社会がより良いものになるような目標を設定し、友達や先生、地域の人などさまざまな人たちの力を借りながら、最後まで責任を持って目標を達成する力のことを意味しています。

「非認知能力」の意味合いと似ていますが、生徒エージェンシーは社会の一員としての「責任」という意味がより強く含まれた言葉として定義されています。




「OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」とは


2030年の教育に求められているであろう未来像を描いた、進化し続ける学習の枠組みのことを指します。ラーニング・コンパスという比喩には、生徒たちが先の読めない環境の中でも自力で進み続け、責任意識をもって、進むべき方向を見つける力をつけてほしいという願いが込められています。


生徒が周りの人々、物事、状況をより良いものにする方法を学ぶ上での方向性を決めるための指針となるツールです。また、生徒だけでなく先生や家族、地域の人々など、さまざまな人と共有認識として未来への目標やそのための努力の方向を明確にすることを目標としています。



「OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」の開発理由


OECDが「ラーニング・コンパス」を開発するに至った理由は、デジタル化、気候変動、人工知能の発展などの地球規模の変化です。これらは各国の教育の目標や方法を根本的に見直す大きなきっかけとなりました。そして2015年にOECDは教育がこれから直面する課題に対して対策を検討するための、 「OECD Future of Education and Skills 2030」 プロジェクトを立ち上げました。その課題とは

● 現代の生徒が成長して、世界を切り拓いていくためには、どのような知識や、スキル、 態度及び価値が必要か。

● 学校や授業の仕組みが、これらの知識や、スキル、態度及び価値を効果的に育成して いくことができるようにするためには、どのようにしたらよいか。


これに対するひとつの答えとして、2030年の教育の未来像を描いた「 OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030」を開発したという経緯があります。



株式会社FROGSの活動


株式会社FROGSでは2008年から、非認知能力を育てる研修を行っています。現在は小学生から社会人まで幅広い年齢の方に対応した研修を提供しています。小中学生にはプログラミングを使ってゼロから創造する研修を、高校大学生には海外へ行って体験できる研修など内容も多岐に渡っております。


琉球frogs

https://www.ryukyu-frogs.com/about


<研修の詳細はこちら>

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高校大学生向け実施例



まとめ

今、地球規模の変化に対応するために日本だけでなく、世界各国が教育の方針を見直す時期に来ています。生徒エージェンシーはこれからの社会で活躍する人材の世界基準の定義であると言えるでしょう。生徒エージェンシーを押さえた教育がこれからさらに広がることを期待します。


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