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SDGs目標達成に向けての沖縄県の取り組み|沖縄21世紀ビジョンとは


みなさん、沖縄21世紀ビジョンをご存知ですか。


実は、この沖縄21世紀ビジョンでは沖縄県の将来的な目標を掲げており、SDGsととても関係しているビジョンなんです。


今回のブログでは沖縄21世紀ビジョンとは何か?について詳しくご説明します。

 

沖縄21世紀ビジョンとは?

沖縄21世紀ビジョンとは、沖縄県が県民と共に2030年のあるべき沖縄の姿を描き、その実現に向けた取り組みの方針や、県民と行政が目標達成に向けて何をするべきなのか、取り組む役割などを明確にした基本プランです。


この沖縄21世紀ビジョンは2008年の11月から約1年かけて県民にアンケートをとったり、高校生の作文コンクール等を通じて様々な声を参考に立てられたビジョンです。


沖縄県としては、初めて取り決められた長期的なプランで、県民が一体となり沖縄のより良い将来像の実現に向けた運営の基本指針となります。


また、沖縄21世紀ビジョンでは下記の基本理念が立てられています。

沖縄21世紀ビジョンの基本理念
21世紀に求められる人権尊重と共生の精神を基に、“時代を切り拓き、世界と交流し、ともに支え合う平和で豊かな「美ら島」おきなわ”を創造する。

沖縄21世紀ビション 沖縄21世紀ビジョンの基本理念 より



 

沖縄21世紀ビジョンが目指す「沖縄の将来像」

それでは、早速、沖縄21世紀ビションが目指しているものは何なのかについてご紹介します。


沖縄21世紀ビジョンでは県民からのアンケート等を元に「5つの沖縄の将来像」を立てています。それがこちらです。

将来像1:沖縄らしい自然と歴史、伝統、文化を大切にする島 将来像2:心豊かで、安全・安心に暮らせる島 将来像3:希望と活力にあふれる豊かな島 将来像4:世界に開かれた交流と共生の島 将来像5:多様な能力を発揮し、未来を拓く島

この5つの将来像にはそれぞれ、具体的に21世紀にどのような沖縄になっていたいのかが記されているので、そちらもご紹介します。


将来像1:沖縄らしい自然と歴史、伝統、文化を大切にする島

・ 温暖な気候とゆったりした時間の流れで暮らせる沖縄。
・ 青い海、白い砂浜と自然の海岸線が続き、サンゴ礁によりイノー(礁池)の穏やかさが守られている沖縄。
・ 多様な生物、亜熱帯の花や緑が島の美しさを引き立てる、自然に囲まれた沖縄。
・ 沖縄らしい自然や風景を求めて観光客が訪れ、物心両面での豊かさをもたらしている沖縄。
・ 最先端の温暖化対策などの環境モデル地域を形成し、世界的に注目を集めるエコアイランド沖縄。
・ 暮らしの中に息づいている伝統文化・行事などが、世界中で活躍するウチナーンチュの誇りの源となっている沖縄。
・ 伝統文化の継承に加え、多様性を受け入れ、新たな文化を創造している沖縄。

沖縄の自然を守りながらも、世界に誇る伝統文化の継承をし、さらに世界からも注目されるようなエコアイランド構想や、多様性を受け入れるといった取り組みに力を入れていくことが分かります。


 

将来像2:心豊かで、安全・安心に暮らせる島

・ 誰もが生きがいをもち、十分な医療や福祉が受けられる沖縄。
・ 癒しの風土や、健康長寿を支える食文化が世界中から注目されている沖縄。
・ 安心して子どもを生み育て、十分な教育を受けさせることができる沖縄。
・ 子どもたちを「島の宝」と大切にし、希望と喜びに満ち、健やかに育てられる沖縄。
・ 性別、年齢、障がいの有無に関係なく、あらゆる場所で活躍できる沖縄。
・ 安くて便利な公共交通機関により交通渋滞が解消され、事故のない安全な沖縄。
・ 島々では、それぞれの環境と伝統を尊重し、島特有の暮らしが守られている沖縄。
・ ユイマールなど「沖縄の心」が受け継がれ、人の和、地域の和を大切にしている沖縄。
・ 地域社会の一体感を醸成し、共助・共創型の安全・安心社会が実現している沖縄。

子どもから大人まで、沖縄に住む方が安心・安全に暮らせるだけでなく『心豊かで』に過ごせるように『ユイマール』など沖縄住民が大切にしている精神も方針に取り入れています。

 

将来像3:希望と活力にあふれる豊かな島

・ 心の豊かさだけでなく、経済的な豊かさも実現している沖縄。
・ 日本とアジア・太平洋地域との架け橋として交通ネットワークが整備され、物流・情報・金融の拠点が形成されている沖縄。
・ 地場産品が沖縄ブランドとして広く認知され、持続可能な発展を支えている沖縄。
・ 気候を活かした農林水産業と、観光産業等が連携し、経済が発展循環している沖縄。
・ 科学技術の拠点として新たな産業が興り、自立的な経済社会が形成されている沖縄。
・ 働く意欲と能力にあう仕事があり、安定した雇用環境が整備されている沖縄。
・ 大規模な米軍基地の返還が実現し、返還跡地を活用して、平和で豊かに暮らせる沖縄。
・ 基地問題がなくなっている沖縄。
・ 南北を縦断する鉄軌道等の公共交通システムを幹線として、路線バスやコミュニティバスが走っている沖縄。

沖縄の立地も活かしながら、さまざまな産業や科学技術を駆使して自立した経済を確立することや、基地問題も解決するような目標内容になっています。


 

将来像4:世界に開かれた交流と共生の島
・ 「沖縄の心」で日本とアジア双方の発展に貢献している沖縄。
・ 沖縄独自の国際交流の蓄積が、開放的で国際色豊かな風土として息づいている沖縄。
・ 異文化を受け入れる寛容性やホスピタリティあふれる「沖縄の心」を受け継いでいる沖縄。
・ 地理的特性を活かして、ヒト・モノ・文化など多様な交流が盛んな沖縄。
・ 沖縄科学技術大学院大学を核として研究機関が集積し、研究成果を活かした新産業が創出されている沖縄。
・ 国益・地球益に寄与する地域として、世界の島しょ地域における環境、防災技術の発信などの・国際貢献を進めている沖縄。
・ 平和を愛する「沖縄の心」が世界からも注目され、世界平和に関わる国連機関などの集積にもつながっている沖縄。

将来像4では「沖縄の心」という言葉が何度か使われています。おもてなしや、平和・調和を重んじる精神を大事にしながらアジアや世界と繋がっていこうという想いが窺えます。


 

将来像5:多様な能力を発揮し、未来を拓く島
・ 「人材こそが最大の資源」との考えを共有している沖縄。
・ 家庭と地域が連携して、幼い頃よりしつけや道徳などの人間教育を行い、心豊かな人間を育てる沖縄
・ 地域の自然や歴史、伝統、文化を伝え、地域を大切にし、誇らしく思う人間を育てている沖縄。
・ 充実した教育環境のもと、子どもたちが地域への誇りをもち、大きな夢と目標を抱いて生き生きと学んでいる沖縄。
・ 学力や進学率などの教育水準が高く、語学教育が充実している沖縄。
・ 2カ国以上が話せるような語学教育で、世界で活躍する人材を輩出している沖縄。
・ 誰もが、いつからでも、学びたい時に学べる環境が整い、学べる喜びを享受している沖縄。
・ 県民一人ひとりが個性と能力を十分に発揮し、生きがいを実感し続けている沖縄。

未来を拓くためにも、主に子どもたちへの教育や人材育成に力を入れていくということが分かる内容です。

 

まとめ

沖縄21世紀ビジョンとは沖縄県が県民と共に2030年のあるべき沖縄の姿を描いた、5つの目標です。


その目標には、2030年までに時代を切り拓き、世界と交流し、ともに支え合う平和で豊かな「美ら島」おきなわの実現に向けた細かい目標が多く設定されています。

 

最後に

弊社では、より良い未来をつくるために、次世代を創る子ども達、そして企業へ「SDGs」を理解してもらい、社会課題をどう解決するかを考えるワークショップを行なっています。


親子でSDGsワークショップ

SDGsやSDGs17の目標を子ども達にも分かりやすく説明した上で「2030年、幸せな社会とは何か?」という問いを考えてもらいます。


その後、自分たちが求める幸せな世界はSDGs17の目標のどれに当てはまるか、またそれを実現させるには今現在どのような課題があるのか、それをどう解決するかまでを考えてもらい、最後には発表をしてもらいます。


このように今起こっている課題に対して、自分だったらどのように解決するかを考えてもらうことで、課題を「自分ごと」にし、行動を促すワークショップとなっています。


2019年1月に行なったSDGsワークショップでは、子ども達の他に保護者も混ざって2030年の幸せな世界について議論していました。


このようにFROGSでは、子どもと大人が混ざってワークショップを行う研修もご用意しております。


また、その様子を沖縄県地元紙の琉球新報さんがまとめてくださったのでぜひ、こちらからご覧ください。


企業向けSDGsで地球救済ワークショップ

グループワークを通してSDGsとは何か、課題解決のためにどんなアクションができるかを議論するワークショップです。


SDGs169のターゲットや、沖縄21世紀ビジョンを題材に、ロールプレイング要素を取り入れているので、会社でSDGsに取り組む意義を浸透させたい、共通認識を取りたいという企業、これからSDGs関連の取り組みを実施検討している企業におすすめです。


弊社のSDGsワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。



参考

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