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地域のバトンを循環させる【Hitachifrogsオーガナイザーインタビュー】

地域のバトンを循環させる

2021.07.30

インタビュアー、編集者:ぽん
ライター:すづか


現在、日本各地で広がっているfrogsプログラム。

各地域プログラムの運営者の人柄や熱い思いをぜひご紹介したいということでインタビューを行いました。


各地域のfrogs実行委員インタビュー第1回目は、Hitachifrogsのオーガナイザーを務める菅原広豊さんです。


実は「茨城 面白い人」で検索すると検索1位で菅原さんの記事が出てきます。そんな菅原さんがなぜHitachifrogsを運営しているのか、その想いについて深く聞いてみました。


菅原 広豊(すがわら ひろと) Hitachifrogs organizer


1984年生まれ。秋田県秋田市出身。茨城県日立市在住。大学卒業後、大手ディベロッパー、社会インフラの営業を経験。その後、働き方や生き方に疑問を抱き会社の外に出て地域に関わるようになる。29歳までリーダーという役柄は一度も経験なし。一念発起して会社で働きながらコミュニティを立ち上げ、イベント企画から集客までを独自に学び、場づくりを始める。
茨城移住計画代表。茨城新聞「茨城論壇」2018年〜2021年3月まで執筆。日立市若者支援コーディネーター。自治体プロモーションのアドバイザーなどを兼務。2019年には「Hitachifrogs」のクラウドファンディングに2回挑戦し目標金額の110%(138万円)、200%(302万円)合計281名の方から440万円の支援を集めた。人それぞれに合った適切な人と場のマッチングを強みに、現在も地域のコネクターとしてプラットフォームを作り、茨城県内だけではなく県外も含め多種多様な人をつないでいる。2020年4月に独立。


 

茨城出身じゃないからではなく


ぽん 

今日はインタビューよろしくお願いします。


菅原

お願いします。


ぽん

早速なんですが、菅原さんって秋田県の出身じゃないですか?

その菅原さんが茨城県で常陸frogsのオーガナイザーをしたり、他にも様々な活動していたりと、なぜ菅原さんが注力する場所が茨城なのか知りたいです。


菅原

理由は大きく2つあって、


1つ目は、元々大学進学で茨城に来て、そのまま就職したからです。

茨城で就職した理由も、5歳からやっているラグビーを社会人になっても続けられる環境はどこかと探した時に、茨城の日立にそのような環境があったので自分自身が求めているライフスタイルの実現のために居住を決めました。


2つ目は、自分が大きく変化・成長できた場所が茨城だったからです。

18歳で茨城に移住し、様々な人との出会いや経験があり、今の自分があるので、その人たちへの感謝の思いが強くあります。その恩を返すためにも、茨城で活動を続けています。


ぽん

なるほど。

茨城出身じゃないからやらないではなく、自分が成長できた場所や、自分を成長させてくれた方々のためにも、茨城に恩を返したいという強い想いが凄く伝わって、今、心がいっぱいになっています。笑


菅原




 

次世代へのバトン渡し


ぽん

菅原さんが考える、茨城の地域課題って何だと思いますか?


菅原

茨城では次世代の人財が不足しているということが課題だと感じています。


茨城は僕の出身地の3倍以上の約287万人の人口がいて、母数が多いはずなのに、地域では様々な産業が次世代へのバトン渡しに苦戦しています。


もちろん、それは高齢化なども関係あるのですが、次世代へ繋いでいくために多くの経営者が躍起になって人財を探しています。また、産業によってはマーケットが縮小していて、次の新しい一手を打ってくれる人財が見つからないことにより、今働いている人たちへの負担がかなり大きくなっています。


そこを変化できる人財や、新しいリーダーというのを茨城は必要としているし、そのような人財が不足していることが課題だと感じています。


ぽん

菅原さんが感じているその課題と、地域にいる人たちとの課題感の温度差ってあったりするんですか?


菅原

感覚値になってしまうのですが、この現状に危機感がない方と危機感を持っている方が8:2でいるのかなと思います。


8割の方は現状維持でいいという方もいますが、危機感がある2割の方は、このままでは茨城、日本が衰退していくのではないかと思っているので、何かしら行動していますね。


ぽん

じゃあ、今はまだ、危機感がない方の方が多いですが、確実にやばくなっていくから、行動していくという感じですね。


菅原

そうですね。




 

人財育成は未来創り


ぽん

常陸frogsを通して創りたい未来を教えてください


菅原

基本的には何かに挑戦することにおいて年齢は関係ないと思うのですが、10代20代のうちから自分のエネルギーの使い方を学ぶことって凄く重要だなぁって思います。


frogsプログラムでは非認知能力を高めるという設計なのですが、「自分は何が好きなのか」「どんな思いを持っている人間なのか」「自分はどんな価値観なのか」といった”自分の内的動機やパッションに火がつく瞬間”に気付くことによって、自分の進みたい道のレールを敷けるような人財をどんどん輩出する未来を描いています。


それをしていくためには人財育成に関わるしかないと思っていたので、今常陸frogsを運営しながら、未来創りに近いことをしているんだろうなと感じながら関わっていますね。



 

地域独自のプラットフォームを創る共犯者を増やす


ぽん

菅原さんが考える、理想の茨城県とは何ですか?


菅原

琉球frogsと同じですが、僕らも教育というテーマでやっていて、教育を通じて茨城に思いのある個人や企業と一緒に次世代リーダーを育成するという地域独自のプラットフォームを作り出していくのがビジョンの一つです。


そのプラットフォームの中で学生が飛躍していくのはもちろんですが、そこに関わる大人たちも大きな気づきだったり、自分自身が変革していくのを味わいながら、地域全体の循環をつくっていけるような地域独自のエコシステムを作ることをゴール、理想像として掲げています。


ぽん

地域の循環やエコシステムがキーワードで、そのために学生や関わってくれる地域の方々などの「人」を重要視しているんですね。


菅原

そうですね。


でも、まずは常陸frogsを知ってもらうことが大事なので、学校や企業へ常陸frogsや僕たちのビジョンを知ってもらうように動いています。今の段階では、一緒にやっていくぞー!という想いに共感してくれるような「共犯者」を増やしている感じです。笑



 

誰かのチャレンジが社会を動かす


ぽん

常陸frogsを運営して実感していることはありますか?


菅原

学生でいうと、現役の選抜生やOBOG、そして常陸frogsのイベントに参加してくれた学生が、他人と自分を比べるのではなく、「”自分自身がどうありたいか、どうしたいのか”ということに対して、自ら答えを導き出して動き出せる人材」が増えたな、という感覚があります。


学生以外に関しては、frogsプログラムの集大成であるLEAP DAYで学生たちが怖くて逃げ出したかった挑戦を、葛藤しながらも一歩踏み出し続ける姿に共感が生まれたりして、地域全体が共鳴しているように感じます。


そこから、参加者にはそれぞれに「自分たちはこれでいいんだっけ?」という問いが生まれて、学生たちの姿をみて地域全体が変革していくみたいなことが個人でも起きているなと。


今年で3期目ですが、誰かのチャレンジがこうやって社会を動かしていくんだなと身を持って感じています。


ぽん

実際にステークホルダーが変化した事例ってありますか?


菅原

3年続けていると、説明会などで学生同士が繋がる時があります。そこで学校や年齢を超えた友人ができたりというプラットフォームになりつつありますね。


また、LEAP DAYでは同年代が半年間の成果を発表している姿を見て、観客で来た学生が刺激を受けて、次の年にfrogsに挑戦してくることもあります。


他には、県内高校や大学、企業と連携することも増えました。


最近だと、県内高校の授業の一環でfrogsの話をさせていただけたりとか、茨城大学ではアントレプレナーシッププログラムを展開しているので、そことタイアップしたりとか。


結果的に何を目的にしているかというと、「常陸frogs」ではなくて、「茨城県」を主語にして、学生が受けられる地域の選択肢やプログラムを可視化していきたいと思っています。


地域の学生が選択できるロードマップを学校や企業と連携して作成しようとしています。


ぽん

めちゃめちゃ楽しそうなことしてますね。笑

常陸frogsはあくまでも手段であって、創りたい未来は茨城県を担う人財の輩出というのが伝わりました。




 

循環する次世代への恩送り


ぽん

最後に、こんな人に常陸frogsのことが届いてほしい!応援してほしいというメッセージをお願いします。


菅原

今ある課題って、これまで生きてきた人が気づかなかったり、見てみぬふりして積み上げてきた物だと思っています。しかし、それは誰の責任でもなくて、今気づいた人たちが課題解決に取り組んだらいいと思うんですね。


僕らは少し先の未来を想像したときに、これからの人財の育成だったり、地域の横のつながりや、選べる選択を増やさなければ、次の世代が育つ環境が整備されないのではないかという仮説と不安がありました。


なので、今僕らはファーストステップとして「学生に気づいてもらう」、「選択肢を増やす」ことを行っていて、そうすることで新しい社会への接続や可能性を増やせると思っています。


次世代への恩送り、バトンを託すという動きが活発になることによって10代・20代がさらにチャレンジできる環境を作っていきたいなと。


運営メンバーは、本業を持ちつつ自分の時間を使いながら常陸frogsに関わっています。メンターという役割を担ったり、研修場所を提供したりなど関わり方は沢山あります。


また、このプログラム自体が学生が無償で受けられるプログラムなので、現在は個人や企業のみなさまからの協賛で成り立っていて、売り上げの数%をこの地域に還元するという形で、常陸frogsに応援しませんかと協賛を募っています。


なので、関わり方にも多様性があって、自分自身が関わりたいと思ってくださったら、私たちに提案していただければと思っております。


そのような動きが地域の恩送りのバトンという形で循環ができていくんだろうなぁと。


ぜひ、何か常陸frogsに共感ポイントがありましたら、私たちと一緒に地域社会に役立てる動きができたらと思っております。


ぽん

菅原さんの「茨城県」や「人財」に対する熱い思いがすごく伝わった時間でした。ありがとうございました!





 

出身地に関係なく、そこに想いがあれば地域や地域に住んでいる方々のより良い未来を創るための先導ができるんだということが伝わるインタビューでした。これから菅原さんが常陸frogsを通じて、茨城の次世代にどのようなバトンを渡していくのか、茨城の未来がどう変革していくのか、楽しみです。



frogsプログラムは、人財育成を通じて地方創生をしたい、という想いのある地域へカリキュラムを提供しております。地域共創コミュニティ作りに興味ある方や、教えない気づきを重視したPBL手法を用いた次世代リーダー育成にご興味がある方はお気軽にこちらからご連絡ください。


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