最近普及活動が行われているSDGsですが、SDGsを達成するために私たち一人ひとりはどう行動していいか分からないと思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、私たちが身近にできるSDGsへの取り組みをご紹介します。
SDGs(持続可能な開発目標)とは?
SDGsとは日本語で持続可能な開発目標といい、国際サミットで採択された2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すための国際社会の目標です。
持続可能な開発目標と言われても、いまいちピンとこないですよね。
SDGsを噛み砕いて説明すると「2030年までに世界にある社会課題を世界の皆んなで協力して解決しましょう」ということです。
また、SDGsは2001年に立てられていたMDGs(ミレニアム開発目標)の後継として採択された目標で、世界で問題になっている社会課題を17のゴールと169のターゲットに細分化して示しています。
さらに、SDGsでは地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という理念があり、その言葉通り途上国のみならず先進国でも問題になっていることも解決目標に入っていたりと、全ての人に関係にある目標が掲げられています。
こちらがSDGsで掲げられている17のゴールです。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレをみんなに
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
私たち一人ひとりが実践できるSDGsへの取り組み
SDGsで掲げられている17のゴールは、世界でもとても深刻な問題になっている社会課題が掲げられているので、私たちに個人で何ができるのか分からないという人もいるかと思います。
そんな人のために、私たち一人ひとりが身近にできるSDGsへの取り組みをご紹介します。
マイ〇〇を持ち歩く
最近、マイバックやマイボトルを持ち歩くことが流行っていますよね。
日本でも2020年7月1日からレジ袋が有料化や、無印良品がマイボトルの販売と店内での給水サービスを開始したことにより、マイバックやマイボトルを持ち歩く人が以前よりも増えています。
ではなぜ、マイバックやマイボトルを使用することがSDGsの目標達成とつながるのでしょうか?それは、レジ袋やペットボトルがプラスチックでできていることに関係があります。
プラスチックは半永久的に分解されることがなく、それらがちゃんと回収されなかった場合の多くは海に流されてしまします。
環境省によると、世界では毎年約800万トンものプラスチックごみが海に流出していて、2050年には魚よりゴミの方が溢れかえっている可能性があるといわれています。
そうならないためにも、世界的にプラスチックを使用しないという活動が盛んになっているのです。
さらに、小泉進次郎環境相も、レジ袋の有料化が海洋プラスチックごみの削減につながると言っています。
大阪ブルーオーシャンビジョンをまとめた日本が、今後も引き続きこの問題についてリーダーシップを発揮し、2050年に魚より海洋プラスチックごみのほうが多い海となることを防いでいきたい、そう思っております。具体的なアクションを少し挙げると、日本は来年レジ袋を有料化します。 (小泉環境相、COP 25内外記者会見録 2019年12月11日)
紙パッケージのお菓子を購入する
先ほどのプラスチックを減らすための活動として、食品などのパッケージがプラスチックから紙に変わってきたり、ストローも紙ストローやステンレスストローを使用するレストラン、カフェが増えてきています。
お菓子業界でも脱プラスチックが行われており、キットカットの外袋が紙パッケージになっていることはご存知でしょうか。
キットカットを販売しているネスレ日本は、2022年までに個包装含めた全梱包素材を100%リサイクル(もしくはリユース)可能にすることを目標にしており、まずはその1歩としてキットカットの紙パッケージ使用が始まりました。
私たち消費者が紙パッケージの商品を積極的に買うことで、企業側の意識を変えていくことができるかもしれません。
認証マーク入り商品の購入する
何か商品を購入する際に、パッケージの裏側に認証マークが入っていることってありますよね。
その認証マークの多くは環境や資源の使用基準や管理方法を守ってつくられた商品だということを証明するためのマークです。
その認証マークのいくつかをご紹介します。
FSC®︎認証マーク
持続可能な生産の方法で育てられた木材を使用した商品だと認められているマークです。ティッシュペーパーなどによく見かけられるマークです。
海のエコラベル
その水産物が乱獲されたものではなく、環境に配慮して養殖された水産物であることを認証しているマークです。
国際フェアトレード認証ラベル
この認証ラベルがついた商品、製品は、経済・社会・環境の3つの柱を持つ国際フェアトレード基準が守られていることを示しているマークです。
まとめ
SDGsとは、国際サミットで採択された2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すための国際社会の目標です。
この目標を達成するために、私たちが身近にできることとして、マイ〇〇を持ち歩く、紙パッケージ商品を購入する、認証マーク入り商品を購入するなどがあげられます。
これからの未来をより良いものにするためにも、私たちができる小さな一歩をし続けることが大事です。
最後に
弊社では国際社会の共通目標「SDGs」を子ども達へ理解してもらい、課題をどう解決するかを考えるワークショップを行なっています。
FROGS版SDGsワークショップ
弊社のSDGsワークショップでは、小学校高学年以上の学生向けのグループワーク形式のワークショップを行なっております。
まず、SDGsについてや、17の目標を子供達にも分かりやすく説明した上で「2030年、幸せな社会とは何か?」という問いを子ども達に考えてもらいます。
その後、自分たちが求める幸せな世界はSDGs17の目標のどれに当てはまるか、またそれを実現させるには今現在どのような課題があるのか、それをどう解決するかまでを考えてもらい、最後には発表をしてもらいます。
このように今起こっている課題に対して、自分だったらどのように解決するかを考えてもらうことで、課題を「自分ごと」にし、行動を促すワークショップとなっています。
2019年1月に行なったSDGs研修では、子ども達メインのワークショップに保護者も混ざって一緒にワークショップを行いました。
そこでは、子ども達、保護者が考える2030年の幸せな世界について議論していました。このようにFROGSでは、子どもと大人が混ざってワークショップを行う研修もご用意しております。
また、その様子を沖縄地元紙の琉球新報さんがまとめてくださったのでぜひ、こちらからご覧ください。
弊社のSDGsワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。
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