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大学のSDGsランキング2020の結果と、日本の大学が行っている取り組み3選をご紹介

近年、様々な企業でも取り組みが行われているSDGsですが、大学でもSDGsに関する取り組みが活発に行われているのをご存知でしょうか。


今回の記事では、実際に日本にある大学がSDGsに対してどのような活動を行っているのかをご紹介したしますので、ぜひご参考にしてください。


 

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?

そもそも、SDGsをよく耳にはするけど、何のことか分からないという方に向けて、簡単にご紹介いたします。


SDGsとはSustainable Development Goalsの略で日本語では持続可能な開発目標といい、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。


SDGsは2015年に行われた国際サミットで、加盟国の首脳たちが「より良い未来を創るためにも、2030年までに今ある社会課題をみんなで協力して解決しましょう」と決めた国際社会共通の目標です。


その目標は、世界にある社会課題を大きく分けた17の目標と、その17個の目標に付随して細かく目標が記載されている169のターゲットで構成されています。


17の目標や169のターゲットについて詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。



 

なぜ大学でSDGsの取り組みがされているの?

先ほど、SDGsは国際サミットで採択された国際社会の目標だとご紹介しました。


それだけを聞くと、SDGsは政府が行うべき取り組みだと考える方もいるかもしれませんが、政府だけが取り組めばいいわけではありません。


もちろん、政府も様々な策を打ち出して、日本がどのようにすれば2030年までに17の目標を達成できるか取り組んでいるのですが、私たち一人ひとりもSDGsを達成するためにどう行動するべきなのかを考えることが大事なのです。


それは、大人だけでなく子供や学生のうちから一緒に考えていく必要があります。


また、SDGsには様々な目標が掲げており、貧困や平和などから、技術革新についての目標も立てられています。


そのため、多くの分野での研究機関が整っている大学は、SDGsの目標達成に向けての取り組みを行うのに最適な場所でもあるのです。


さらに、SDGsに関する取り組みは大学だけでなく中学や高校、小学校でも活動を行なわれています。


このようにSDGsを達成するために、自分がどのように行動するべきなのかを考えることが当たり前な「SDGsネイティブ世代」からすると、大学を選ぶ基準にSDGsに関する取り組みがあるか、ないかは一つの判断基準になっているかもしれません。



 

THE大学インパクトランキング2020、日本の大学の順位は?

イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)」が発表している、THE大学インパクトランキングをご存知でしょうか。


このランキングは、世界の各大学がどのくらい社会貢献に関する取り組みを行なっているかを、SDGsの17の目標を基準にランキングとして可視化したものです。


ランキングはエントリー形式で参加ができ、昨年に引き続き日本は世界で1番エントリー数が多く、今年は63校がランキングにエントリーしています。


その中でも、SDGs目標2「飢餓をなくそう」では北海道大学が10位(スコア83.6)に、SDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」では東京大学が1位(100.0)、東北大学が9位(98.8)にランクインしました。


また、北海道大学は全体のランキングでも766校中76位とトップ100に入っています。




 


実際に大学で行われている取り組み3選

それでは実際にランクインした大学ではどのような取り組みが行われているのかをご紹介します。


北海道大学

環境や気候など外からの影響による変化を防ぐための内側の強靭性をロバストといい、北海道大学では、農林水産業に生産工学の概念を組み込むことで食の価値連鎖をロバスト化し、気候変動と人口増加に対応する持続可能な食料生産を行うことを目指しています。

北海道大学 ロバスト農林水産工学 より



東京大学

これまで日本では災害に関する対策として座学やワークショップなどが中心で行われていたが、東京大学では体系的かつ実践的な教育訓練センター「災害トレーニングセンター」を開設しています。


教育訓練として、日本に適した具体的な災害対応訓練や教育システムの研究、開発、提供などを行いながら、世界にも通用する教育訓練センターとするために、災害対応に関わる最新の研究やデータ、技術を集積させ、効率的に災害対応ができるようなトレーニングを行なっています。

東北大学

東北大学大学院国際文化研究科では、2019年度から「グローバルガバナンスと持続可能な開発プログラム(G2SD)」を開講し、同時に寄付講義の開講も予定しています。

これらの講義により持続可能な開発に適応する人材育成や知識の創出を目指しています。

東北大学 東北大学SDGsシンポジウム より



 

まとめ

日本の大学でもSDGsに関する様々な取り組みが行われており、THE大学インパクトランキングでは、北海道大学が世界からエントリーした766校中76位にランクインしました。 北海道大学では持続可能な食料生産が行われていたり、東京大学では効率的に災害対応ができるようなトレーニングの開発などSDGsに関連する取り組みが積極的に行われています。

 

最後に

SDGsの17の目標を達成するためには、一人ひとりの意識改革が必要だと言いました。

そこで、弊社では「SDGs」を子ども達へ理解してもらい、課題をどう解決するかを考えるワークショップを行なっています。

FROGS版SDGsワークショップ

弊社のSDGsワークショップでは、小学校高学年以上の学生向けのグループワーク形式のワークショップを行なっております。


まず、SDGsについてや、17の目標を子ども達にも分かりやすく説明した上で「2030年、幸せな社会とは何か?」という問いを考えてもらいます。

その後、自分たちが求める幸せな世界はSDGs17の目標のどれに当てはまるか、またそれを実現させるには今現在どのような課題があるのか、それをどう解決するかまでを考えてもらい、最後には発表をしてもらいます。

このように今起こっている課題に対して、自分だったらどのように解決するかを考えてもらうことで、課題を「自分ごと」にし、行動を促すワークショップとなっています。

2019年1月に行なったSDGsワークショップでは、子ども達の他に保護者も混ざって2030年の幸せな世界について議論していました。


このようにFROGSでは、子どもと大人が混ざってワークショップを行う研修もご用意しております。


また、その様子を沖縄県地元紙の琉球新報さんがまとめてくださったのでぜひ、こちらからご覧ください。


弊社のSDGsワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。



参考

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