グローバル人財とは?|育成方法やスキルを紹介


みなさんこんにちは!

突然ですが、質問です。


Q.グローバル人財(※1)の定義、必要なスキル、育成方法とはなんでしょうか?




みなさんの周りにはこの質問にスラスラ答えられる人は何人いるでしょうか?


なんとなく、


  • 日本国内だけでなく、海外でも通用する人

  • 英語が使える人

  • コミュニケーション能力の高い人


という印象があるかもしれません。

しかし、"なんとなく"ではグローバル人財を育成することはできません。

(ゴールが見えないとスタートすらできませんよね。)


今回の記事では、意外と知っているようで知らないグローバル人財の歴史と定義、必要なスキル、育成方法の3つについてお伝えします。

人事担当者の方はもちろん、大学・高校の教員、キャリア担当の方々も必見です!


※1 「人は財産」という想いから、「人材」の表記を全て「人財」に変更しています。グローバル人材も表記をグローバル人財としていますがほぼ同義です。


1.グローバル人財の歴史と定義

グローバル人材(※2)という言葉が政治の中で初めて登場したのは、

2006年の参議院・経済産業委員会で、当時の甘利明経済産業大臣の発言中でした。

しかし、このグローバル人材は現在一般的に使われる意味ではなく、外国人労働者のことを指していました。


その次に使われたのが、

2010年の参議院本会議で、当時の川端達夫文部科学大臣の発言中でした。

この時の意味は、現在一般的に使われている、日本人をイメージした意味として使われていました。


その後2017年までの間に、国会では150回以上「グローバル人材」という言葉が使われていて、基本的には日本人を指して使われています。



グローバル人材の育成推進について語る際には、2つの主体があります。

1つは、経済界の意向を反映する経済産業省、

もう1つは人材養成と教育の側面から推進する文部科学省

です。



経済産業省の定義

経済産業省は、2009年11月に「産学人材育成パートナーシップグローバル人材育成委員会」を組織し、その報告書の中で以下のようにグローバル人材を定義しています。


「グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材。」

出典:『産学人材育成パートナーシップグローバル人材育成委員会 報告書~産学官でグ
ローバル人材の育成を~』 p.31



文部科学省の定義

一方、文部科学省は「産学連携によるグローバル人材育成推進会議」を組織し、その最終報告書の中で以下のようにグローバル人材を定義しています。


「世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ち
ながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて
関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次
世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間」

出典:『産学官によるグローバル人材の育成のための戦略』 p.3



首相官邸(グローバル人材育成推進会議)が掲げる要素

そして、この2つを取りまとめたのが首相官邸でした。

定義は明確に書かれてはいませんが、グローバル人材育成推進会議の審議をまとめた『グローバル人材育成戦略』の中で、グローバル人材の概念として以下の要素を挙げています。


要素Ⅰ:語学力・コミュニケーション能力
要素Ⅱ:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
要素Ⅲ:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

このほか、(中略)幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークと(異質な者の集団をまとめる)リーダーシップ、公共性・倫理観、メディア・リテラシー等

出典:『グローバル人材育成戦略』 p.8


現在、グローバル人材について語る際には、上記3つの定義や要素がベースとなっています。



※2 本段落では、単語の定義や単語の使われ方の変遷について触れるため、混乱を避けるためにあえて元々の表記である"人材"を使用しています。


2.グローバル人財に必要なスキル

一般的に、グローバル人財に必要なスキルは、『グローバル人材育成戦略』で挙げられている以下の7つと言われています。



・語学力
・コミュニケーション能力
・主体性・積極性
・チャレンジ精神
・協調性・柔軟性
・責任感・使命感
・異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー



さらに、2011年度中小企業産学連携人材育成事業の一環として行われた「大学におけるグローバル人材育成のための指標調査」では、グローバル人財に必要だと考えられる17の資質項目が挙げられています。



①物事に進んで取り組む力 (主体性)
②他人に働きかけ巻き込む力 (働きかけ力)
③目標を設定し確実に行動する力 (実行力)
④新しいことに興味・関心を持ち挑戦する力 (好奇心・チャレンジ精神)
⑤現状を分析し目的や課題を明らかにする力 (課題発見力)
⑥課題の解決に向けたプロセスを明らかに準備する力 (計画力)
⑦新しい価値を生み出す力 (創造力)
⑧自分の意見を伝えることにこだわる力 (根源的な発信力)
⑨自分の意見をわかりやすく伝える力 (コミュニケーションを重視した発信力)
⑩相手の意見を丁寧に聴く力 (傾聴力)
⑪意見の違いや立場の違いを理解する力 (柔軟性)
⑫自分と周囲の人々や物事の関係性を理解する力 (状況把握力)
⑬社会のルールや人との約束を守る力 (規律性)
⑭ストレスの発生源に対応する力 (ストレスコントロール力)
⑮他国の社会や文化を異なるものとして積極的に理解・受容・評価する力 (異文化理解力)
⑯自国の社会や文化の長短を客観的に認識し、アピールしたり自己批判したりする力 (ナショナル・アイデンティティ)
⑰どんな状況でも適切なコミュニケーションが出来る素地を備えている英語力 (TOEIC 730 点以上相当)

出典:平成23年度中小企業産学連携人材育成事業 「大学におけるグローバル人材育成のための指標調査」報告書



そして、同報告書によると、グローバル人財を求めている企業では、「英語力」や「異文化理解」といった要素も重視されている一方、それ以上に「好奇心・チャレンジ精神」「主体性」「規律性」といったスキルが重視されているという結果が出たようです。



この結果からも分かるとおり、

グローバル人財は英語が話せればOK!

というわけではありません。

あくまで英語は重要なツールの1つですが、それ以前に身につけなければいけないスキルが重要視されています。

3.FROGS流グローバル人財の育成方法

グローバル人財には、前述した通り英語のスキルはもちろん、「好奇心・チャレンジ精神」「主体性」「規律性」といったスキルも求められています。


FROGS社では、Ryukyufrogsという世界と沖縄をつなぐ若手イノベーター人財を発掘・育成する半年間のハイブリッドイノベーター型人財育成プログラムを11年運営し、今年で12年目を迎えました。Ryukyufrogsでは数多くのスキルを身につけることができますが、今回はその中から、グローバル人財に必要なスキルと近いものをご紹介します。



自己主体性
周囲に流されることなく、自分の意思と価値観を持ち、「誰かが、ではなく自分が」という考動ができる

問題解決能力
解決すべき課題に直面した時、課題が生じている環境に身を投じ、様々な意見を元に仮説を立て解決策を導き出す。その解決策が最善なのかをトライ&エラーを繰り返しながら周囲を巻き込み解決に向けて実行する力

問題探究能力
日々の生活の中で感じる様々な課題を表面的な理解に留めず、自分なりの意見や価値観がアウトプットできるレベルまでその課題に向き合い深掘りする力。

情報収集能力
最新情報をキャッチするアンテナが高く、表面的な情報を鵜呑みにせず、自分が欲しい情報を適切な方法(WEB検索や各メディア等)で取得し取捨選択する力。

アントレプレナーシップ
従来の慣習やルールに流されることなく、常により良い未来のために最善策を見つけ、実際に周囲を巻き込みながらイノベーションを起こす力



どれもグローバル人財に必要なスキルの一部です。

この他にも、全部で22のスキルを身につけることを目指しているのがRyukyufrogsという取り組みです。

そして、Ryukyufrogsを12年間運営してきたノウハウを軸に、企業向けにも上記のスキルが身に付くような人財育成研修を行なっています。


こちらはRyukyufrogs協賛企業さま向けに、予算に応じてご提供している4つのメニューです。


A-1:海外派遣を含めた半年間の研修プログラム全てに出席していただき、沖縄発のカンファレンスイベントLEAP DAYで構築した事業プランを多くの起業家・投資家の前でプレゼンしていただくプラン。

A-2:個社の課題に応じた社員育成研修プラン(全3回、10名程度)

B-1:海外派遣を除く半年間の研修プログラムに参加するプラン。

B-2:個社の課題に応じた社員育成研修プラン(全1回、10名程度)


また協賛企業さま以外の一般企業向けにも、研修メニューを提供しています。現在はご相談の都度、個社に応じて設計し、実施させていただいていますが、大きく2つのカテゴリーに分けることができます。



1:社内の既存リソースを活かした新規事業や、完全な新規事業構築する人財を育成する。

2:批判や愚痴を言うだけでなく、自ら周囲を巻き込んで社内課題を改善していく人財を育成する。



どの研修でも、大事にしていることは、マインドセットや行動や言動のクセ付けです。


  • できない理由や言い訳を持ち出して思考停止するのではなく、常にどうしたらできるかを考え続けることができるか。

  • 代案なき批判・評論はせず、成果を行動と結果で表現できるか。

  • 失敗を恐れて完璧なものを目指すより、失敗を恐れずチャレンジしながら学び成長できるか。


などなど、さまざまな要素を研修期間に気づけるように設計してあります。



今後ますます重要になってくるグローバル人財の育成研修についてお考えの方は、まずはコチラからお気軽にお問い合わせください。



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