インターネットが日常の当たり前になった今では、サイバーセキュリティを強化してないと、いつの間にか被害にあっていたという可能性もあります。
そうならないためにも、今回は、DQ(デジタル知能指数)のスキルでも求められている、サイバーセキュリティの扱いについてご紹介します。
DQ(デジタル知能指数)について簡単にご紹介
サイバーセキュリティの強化方法についてご紹介する前に、あまり日本では浸透していないDQ(デジタル知能指数)について簡単にご紹介します。
DQとはデジタルインテリジェンスの略で、インターネット社会における世界共通の身につけるべきデジタルスキルです。
DQでは、身につけるべきデジタルスキルを8つ発表していて、それがこちらの8つのスキルです。
プライバシーの扱い
自身や他人のプライバシーを守るために、オンラインに共有される全ての個人情報を分別を持って管理する能力
批判的思考
オンラインにて、情報が真実か虚偽か、コンテンツが無害か有害か、人とのつながりが信頼できるものか怪しいものか、区別する能力
デジタルでの足跡
デジタル世界の性質やそれらの現実世界での帰結を理解し、責任を持ってそれらを管理する能力
デジタルでの共感
オンラインにて、自他のニーズや感情に対して、共感を示す能力
サイバーセキュリティの扱い
強力なパスワードを使うことで自身のデータを守り、様々なサイバー攻撃を管理する能力
ネットいじめの扱い
ネットいじめの状況を検知し、それらに賢く対処する能力
スクリーンタイムの扱い
画面を見ている時間や並行作業、オンラインゲームやソーシャルメディアを、自制心を持って管理する能力
デジタル市民のアイデンティティ
オンラインとオフラインにて、健全なアイデンティティを誠実に構築・管理する能力
今回は、このスキルの中でもサイバーセキュリティの強化方法についてご紹介します。
サイバーセキュリティの強化方法
それでは早速、どのようにしてサイバーセキュリティを強化するのか、内閣サイバーセキュリティセンターの情報を元に強化方法をご紹介します。
OSやソフトウェアは常にアップデート 使用している端末を常にアップデートする必要があるということは、セキュリティホールと呼ばれるセキュリティ上の欠陥の修復が行われているということです。 アップデートをせず、セキュリティホールを放置していると、そこからウイルス感染や不正アクセスがしやすい状態にあるということです。 なので、OSやソフトウェアのアップデートは定期的に行いましょう。
パスワード管理は厳重に 何かと必要になってくるパスワードですが、このパスワードを忘れないようにと、誰でも目につくところにメモをしてないでしょうか。 パスワードは家の鍵と同じ役割です。目立つ場所、目につくところへの保管は避けましょう。最近では、パスワード管理ツールなどもあるので、それらを使用することをお勧めします。
ログインID・パスワードは教えない 銀行や警察を名乗る人から、クレジットカードの暗証番号や決済ツールの情報などを求められても、身に覚えのない場合は無視をしましょう。
覚えのない添付ファイルは開かない 知らないメールアドレスからの添付ファイルにはコンピュータウイルスが潜んでいる場合があります。 身に覚えのないメールアドレスからの添付ファイルやURLはクリックしないようにしましょう。
ウイルス対策ソフトを導入 いくらウイルス対策を常に行っていても個人でできることには限界があります。コンピュータウイルス感染しないためにも、ウイルス対策ソフトを導入しましょう。
信頼できるお店でネットショッピングを 詐欺などにあわないためにも、ネットショッピングをする際は、本当に信頼できるお店なのかを確かめてから購入をしましょう。 検索サイトなどを使用して、ネットショッピングサイトの口コミなどを確認するのもいいかもしれません。
大切な情報はバックアップ 思い出の写真などの大切な情報は、一つの場所だけに保存せず、バックアップを行うようにしましょう。ソフトウェア上と、ハードディスク上にバックアップしておくとよりその情報が失われる可能性が低くなります。
外出先での紛失・盗難には気をつける パソコンやスマートフォンなど、個人情報や大切な情報が入っている機器の紛失や盗難には気をつけましょう。 また、もし被害にあってもすぐに情報が盗まれないよう、パスワードをつけるなど、セキュリティを厳重に行いましょう。
困ったときは相談 コンピュータウイルスに感染した時や、架空請求にあっている時など何か困ったことが起きた場合は一人で解決しようとせず、各相談窓口に相談しましょう。
サイバーセキュリティ関連の相談窓口
もし、サイバーセキュリティ関連で困ったことが起きた場合、一人で解決しようとせずに、まずは相談してみることをおすすめします。
しかし、どこに相談していいか分からない人も多いかと思いますので、各種相談窓口をご紹介します。
コンピュータウイルスに感染したと思ったら
IPA 情報セキュリティ安心相談窓口
電話番号:03-5978-7509(平日10:00-12:00, 13:30-17:00)
広告や宣伝目的の迷惑メールに困ったら
財団法人日本データ通信協会 迷惑メール相談センター
電話番号:03-5974-0068(平日10:00-17:00)
犯罪に関する相談・電話による情報提供
各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口
(電話:各都道府県にお問い合わせください)
ー内閣サイバーセキュリティセンター インターネットを安全に利用するための情報セキュリティ対策9ヶ条 より
まとめ
サイバーセキュリティを強化するために、内閣サイバーセキュリティセンターでは9ヶ条の強化方法をご紹介しています。
また、もしサイバー関連の被害にあったら、一人で悩むことなく相談することが大事です。
最後に
弊社ではインターネット時代のリスク管理能力である「DQ」を子ども達へ理解してもらい、どうデジタルやインターネットを使用するべきなのかを考えるワークショップを行なっています。
FROGS版DQワークショップ
弊社のDQワークショップでは、小学校高学年以上の学生向けのグループワーク形式のワークショップを行なっております。
まず、DQについてや、DQで発表されている8つのスキルを子ども達にも分かりやすく説明した上で「自分たちはインターネットやデジタル機器をどう使用していくべきか」という問いを子ども達に考えてもらいます。
今の自分自身と照らし合わせて、DQのどのスキルは身についてて、どのスキルがまだできていないのかを考えてもらい、身につけられていないスキルを身につけるためにもどう行動していくかを発表してもらいます。
弊社のDQワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。
参考
内閣サイバーセキュリティセンター インターネットを安全に利用するための情報セキュリティ対策9ヶ条
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