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【2020年版】世界SDGsランキングや上位国のSDGsに対する取り組みまとめ


2020年現在、SDGs達成ゴールまで残り10年あるなか、世界各国ではSDGsに対してどのような取り組みが行われているのかまとめました。

 

2030年までに達成しなければいけないSDGs17の目標

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年の国際サミットで国連加盟の193カ国の首脳たちが2030年までに達成しましょうと定めた国際社会共通の目標です。


SDGsは、「誰1人として取り残さない」を理念に、より良い未来社会を築くための17の目標と169のターゲットを定めています。


こちらがSDGsで掲げられている17の目標です。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレをみんなに
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさを守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所より



 

2020年SDGs達成度ランキング

SDGsが掲げられてから毎年、国連レポートのSustainable Development Report 2020(持続可能な開発レポート)では世界各国のSDGs達成度合いが発表されています。


それでは早速、今年(2020年)のSDGsランキングをご紹介します。

SDGs達成度合いランキング上位20位 カッコ内はスコアを表しています。
1.スェーデン(84.722.デンマーク(84.563.フィンランド(83.774.フランス(81.135.ドイツ(80.776.ノルウェー(80.767.オーストリア(80.708.チェコ共和国(80.589.オランダ(80.3710.エストニア(80.0611.ベルギー(79.9612.スロベニア(79.8013.英国(79.7914.アイルランド(79.3815.スイス(79.3516.ニュージーランド(79.20
17.日本(79.17
18.ベラルーシ(78.7619.クロアチア(78.4020.大韓民国(78.34

ランキング上位には、SDGsへの取り組みが活発の北欧諸国が多くランキングしています。


日本はアジア主要国の中では2015年から1位をキープしているものの、世界各国全体のランキングでは、年々に後退しています。


さらに今年は、前年度から2つ順位を落とした17位になっています。


その原因として、日本のSDGsに対する取り組みの中でも低評価となってしまった5つの目標がこちらです。


低評価の目標

  • 目標5:ジェンダー平等を実現しよう

  • 目標13:気候変動に具体的な対策を

  • 目標14:海の豊かさを守ろう

  • 目標15: 陸の豊かさを守ろう

  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

国際レポートでは、日本はこれらの目標を特に改善していきましょうと言われています。


別の記事では、日本がその課題をどのように改善するかをまとめていますので、気になった方はこちらをご覧ください。


 

SDGsランキングトップ3の取り組み

次に上位にランキングした北欧3カ国は、SDGsに対してどのような取り組みを行なっているのかをご紹介します。


SDGs達成度ランキング3位フィンランド

フィンランドでは、SDGsが採択される前から「持続可能性」という考え方が注目されており、1993年には持続可能な開発に関する国家委員会を設立した世界で唯一の国です。


首都ヘルシンキの観光情報を紹介するウェブサイトでは、市民や観光客向けにどの施設がサステイナビリティ(持続可能性)の基準を満たしているのかを知ることができるページがあります。


他にも、2019年の夏からフィンランド政府観光局が「サステナブル・トラベル・フィンランド(Sustainable Travel Finland)」という自国の観光業界の持続可能な発展を促進するプロジェクトを進めています。


そのプロジェクトに認証されるには7つのステップがあり、それら全てをクリアするとサステナブルな観光開発に関する最新情報やマーケティングのサポートなどが提供されるそうです。


また、フィンランドの企業も持続可能性に対する意識が高く、2022年にはCO2排出量に基づいて、支払う宿泊費用が変わるというサービスが始まる予定があったり、サステナブルな宿泊施設だけを掲載しているサイトなどもあります。



SDGs達成度ランキング2位デンマーク

デンマークでは、以前は日本と同じように男女間の社会的な格差が問題に上がっていました。


しかし、現在は管理職に就く女性が増えていたり、家事や育児に時間を費やす男性が増えるなど、男女格差が縮小しています。


そんなデンマークでは非営利団体の「UNLEASH」が、SDGsを世界で促進させるイノベーションイベント「UNLEASH Lab(アンリーシュラボ)」が開催されています。


そのイベントでは、まだプロジェクト持っていないミレニアム世代に、自分自身と向き合う場や、世界中にいる社会課題を解決したいと思っている仲間たちと繋がる場、投資家に向けてサービスプレゼンができる場などを提供して、社会的イノベーションを促進しています。


さらに、2023年にはデンマークのコペンハーゲン南部に「UN17 Village」という持続可能なエコ・ビレッジという持続可能性を可能にした街をつくるという計画もされています。


そのエコ・ビレッジ内には、家などはもちろんのこと、雨水を利用したコインランドリーやそれぞれの建物にソーラーパネルを設置し、全ての電力を太陽光発電でまかなえるようにするそうです。


SDGs達成度ランキング1位スウェーデン

ランキング1位のスウェーデンでは、ゴミが100種類に分別されているのをご存知でしょうか。


100種類にも細かく分別することによって、年間約200万トン排出される家庭ゴミを99%リサイクルやゴミ発電所の燃料に回されており、ゴミ発電所ではスウェーデン国内の25万世帯の電力をまかなっています。


スウェーデンでは環境に対する国民の意識が高く、

  • 環境循環の一部になる

  • 「地下」よりも「地上」のエネルギーを選ぶ

  • 生物の多様性を保護する

という3つのルールを国民全体が理解し、実践しています。


「環境循環の一部になる」では、自然にかえせる量の資源しか取らないというルールで、再生するのに数百万年もの時間が必要な石油ではなく、10〜30年で再生する木や1年で再生する竹などを使いましょうというルールです。


「地下」よりも「地上」のエネルギーを選ぶというルールは、地下にある石炭や石油などの燃料ではなく、地上にある太陽、風、波などの再生可能エネルギーにシフトチェンジにしましょうということです。


最後の「生物の多様性を保護する」というのは、他のルールを実行するためにも、環境やエネルギーの源となっている生物の多様性を守りましょうとなっています。


環境を守る他にも、AIで会議の発言を分析し、ジェンダーの偏見を可視化するアプリがあったり、世界初のリサイクル品だけのショッピングモールや使用済み電池を入れるとクーポンがもらえる自動回収機などもあります。



 

SDGsを達成するために私たちは何をすればいいのか

今回の記事で紹介したように、SDGsランキングの上位国では、国民全体を巻き込んで2030年までにより良い世界にするためにはどうしたらいいかという施策が打ち立てられています。


私たちが住んでいる日本でも、色々な取り組みは行われていますが、ランキング上位国と比べるともっと国民一人ひとりが、今の環境や未来について考える必要があるのではないでしょうか。


素敵な未来を創るためにも、小さなことでいいので、私たち自身が何かできる事はないか考え、行動するし続けることが大切です。



 

最後に

弊社では、より良い未来をつくるために、次世代を創る子ども達へ「SDGs」を理解してもらい、社会課題をどう解決するかを考えるワークショップを行なっています。

FROGS版SDGsワークショップ

弊社のSDGsワークショップでは、小学校高学年以上の学生向けのグループワーク形式のワークショップを行なっております。


まず、SDGsについてや、17の目標を子ども達にも分かりやすく説明した上で「2030年、幸せな社会とは何か?」という問いを考えてもらいます。


その後、自分たちが求める幸せな世界はSDGs17の目標のどれに当てはまるか、またそれを実現させるには今現在どのような課題があるのか、それをどう解決するかまでを考えてもらい、最後には発表をしてもらいます。

このように今起こっている課題に対して、自分だったらどのように解決するかを考えてもらうことで、課題を「自分ごと」にし、行動を促すワークショップとなっています。

2019年1月に行なったSDGsワークショップでは、子ども達の他に保護者も混ざって2030年の幸せな世界について議論していました。


このようにFROGSでは、子どもと大人が混ざってワークショップを行う研修もご用意しております。


また、その様子を沖縄県地元紙の琉球新報さんがまとめてくださったのでぜひ、こちらからご覧ください。

弊社のSDGsワークショップについて気になった方は、各種研修紹介ページからお気軽にお問い合わせください。



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